「ホールスタッフ」はリゾートバイトでも人気な職種の1つです。
リゾートバイトに行きたいなと考えている人で、ホールスタッフの経験がある人も多いのではないでしょうか。
見知らぬ土地で新しい人間関係を構築しながら、新しい生活を始めるのは、想像以上に大変です。
リゾートバイト初心者の人は、経験したことのある仕事内容や職種を募集している派遣先を選ぶと、リゾートバイト生活がグッと楽になるかもしれません。
今回はリゾートバイト先でホールスタッフをした私が、実際のリゾートバイト体験談を、皆さんに紹介します。
リゾートバイトでのホールスタッフの仕事内容
給料
まずは皆さんが一番気になるであろう、給料面についてお話しします。
私がリゾートバイト1ヶ月で稼いだお金は、約19万円です。
時給は1時間1150円、週に2回ほど休みがありましたが、仕事の日は残業が平均1時間ほどあり残業代がつきました。
出勤日数が凄く多かったわけではないですが、出勤した日は長時間働けたので効率的に稼ぐことができました。
残業代として合計5万円前後稼ぐことができたので、残業があるかないかは、リゾートバイトを通して稼げる金額を大きく左右すると思います。
リゾートバイトを考えている人の中でも、どのように働きたいかや稼ぎたいかはそれぞれ違うのではないでしょうか。
長期的に安定して稼ぐことができれば良いなと思う人と、短期的で出来るだけお金を稼ぎたいと思う人に大きく分かれると思います。
先ほども述べましたが、お金を出来るだけ稼ぎたいのであれば、残業があった方が効率的にお金を稼ぐことができます。
リゾートバイト先を探す際に、その派遣先では平均してどのくらい残業が発生するのかは担当者に聞けば教えてくれるため、調べておくことをおすすめします。
また私は2ヶ月半という短期のリゾートバイトだったため、給与から社会保険料などは引かれず、稼いだ金額=手元に残るお金という感じでした。
社会保険はリゾートバイトの契約期間が3ヶ月以上になると、必ず加入しないといけないため注意が必要です。
最終的に2ヶ月半働き、トータルで約45万円稼ぐことができました。
寮は無料で完備されていたため住宅費はかかりませんでしたが、賄いが働いた日のみ・お昼1食の提供だったので、思ったよりもお金を使ってしまいました。
交際費や観光費、そして食費などを引いて、貯金できたのは約30万円です。
勤務地
私のリゾートバイト先は長野県の観光地・軽井沢の飲食店でした。
綺麗な紅葉を楽しみたいなという軽い気持ちで軽井沢を選びましたが、ただでさえ人気な観光地の紅葉シーズンは、驚くほど観光客が多く、思っていたよりも仕事は忙しく大変でした。
長時間立ちっぱなしの労働で体力的に辛い部分はありましたが、1日が過ぎるのは早く感じたため、暇で手持ち無沙汰になるよりは良かったのかもしれません。
仕事内容と1日スケジュール
それでは飲食店のホールスタッフとして働いた、実際の1日の流れをお伝えします。
仕事内容としては、飲食店でバイトするのとほとんど変わりませんでした。
仕事内容
「ホールスタッフ」のメインの仕事内容は接客です。
開店前や閉店後はお店の片付けや掃除をしますが、基本的にはずっとお客さんに対してサービスを提供していました。
たまに、お客さんの入り具合や店内の状況で皿洗いやキッチンの手伝いに入ることもありました。
私の派遣先は観光ブックにも載るほど人気な飲食店だったため、開店後から15時過ぎまでは息をつく暇もありません。
注文をとったり、料理を運んだり、バッシングをしたり、慌ただしい時間を過ごしていました。
ホールスタッフは即戦力として仕事場にいられることになるため、丁寧に研修をしてもらえるなんて事はありませんでした。
1日に重たいお皿やトレーを何十回と運ぶため、体力がいる仕事です。
基本的にはお店の営業時間=仕事時間でしたが、たまに夜だけの5時間シフトの日もありました。
リゾートバイトの時間は朝早いイメージが多いかもしれませんが、私のリゾートバイト先は11時から仕事だったので、朝はゆっくりと過ごせました。
スケジュール
- 10時 起床・準備
- 10時半〜11時 出勤
- 11時〜16時 ランチ開始・接客
- 16時〜18時 中抜け休憩
- 18時 ディナー開始・接客
- 22時 退勤
- 22時半 帰宅
寮について
続いて、約2カ月半の時間を過ごした寮について紹介します。
ほとんどのリゾートバイト先では、無償で寮を用意してもらえることが多く、大体仕事場の近くに寮は完備されています。
私の派遣先はいくつか寮を持っており、派遣先に行ってはじめて、どの寮を準備してもらえるか分かると言われました。
用意してもらった寮は、かなり築年数が経っている古いコテージです。
また、事前に言われてはいたのですが、一人部屋ではなく、2人部屋の部屋に案内されました。
違う派遣先から来ていた女の子と一緒に2ヶ月半の時間を過ごしました。
部屋内にはトイレ・お風呂が完備されており、洗濯機やキッチンは他の部屋の人と一緒に共同利用です。
一緒に住む人がいたので、知っている人がいない土地でも寂しい思いをする事はありませんでした。
仕事の愚痴を言ったり、一緒にご飯を食べたりできる環境は私は合っていました。
しかし二人とも同じ飲食店で働きシフトもほとんど被っており、一人の時間はほとんどなかったです。
二人部屋は、一人の時間が必要な人にとっては辛い環境だろうなと思います。
また寮から仕事場まで徒歩30分ほどの距離があったのは辛かったです。
リゾートバイト先を見つける時は、一人部屋なのか確認すること、寮から職場までの距離を調べることをおすすめします。
休日の過ごし方
休日は繁忙期にしては多めで、月に7~8回ありました。
次の日が休みの日は、仕事場の人に夜ご飯を連れて行ってもらうことが多かったです。
1日休みの日はせっかくだから観光をしようと、軽井沢で有名な観光地「旧軽井沢銀座」や「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」に行き、ショッピングしたり散歩したりして楽しんでいました。
近くにはスキー場もありましたが、他の人と予定が合わずに行けなかったのは心残りです。
シフト制なこともあり、仲良くなった子達と休みがかぶることはほとんどありませんでした。
連休をもらった際には少し遠出をし、プチ旅行を楽しむことができました。
歴史上の人物として有名な「武田信玄」ゆかりの地を巡れたのは、良い思い出です。
必要な持ち物
ホールスタッフとして働くのであれば、事前に制服かどうかを確認しましょう。
制服であれば必要な持ち物はほとんどありませんが、私服の場合は多めに衣服を持っていく必要があります。
またリゾートバイト先が寒い地域ならば、コートやカイロだけでなく電気毛布や厚手の毛布を自前することをおすすめします。
寮の環境によっては、部屋の中でもコートが必須なことがあります。
実際に私が寮に住んでいた時に、部屋の暖房が壊れてしまい、真冬の時期に2日間暖房なしで過ごすことを強いられました。
その時の室内温度は3度〜0度です。
毛布を持っていってなければ、本当に凍えていたと思います。
インターネットで注文したり、周辺のスーパーでも必要なものは買い揃えられるため、現金や身分証、常備薬そしてお風呂道具やタオルなどの身の回り品を用意しておけば、なんとか生きていけます。
リゾバでのホールスタッフのメリット・デメリット
メリット
リゾートバイト先で地元でも経験できる「ホールスタッフ」として働くメリットを挙げていきます。
「リゾートバイトなんの職種が良いんだろう」と悩んでいる人は、ぜひ決める際の参考にしてください。
- 派遣先が沢山あり短期でも見つけやすい
- 仕事内容で戸惑うことが少なく働きやすい
- リゾートバイト後も活かせる経験になる
- ホテルや旅館などの就職に有利
- 夜まで営業が多く残業代がつきやすい
1つ目のメリットは「派遣先が沢山ある」です。
派遣先が沢山あれば、何ヶ月働きたい、何処に行って働きたい、いくら位稼ぎたいという希望を叶えやすくなります。
3ヶ月以下の短期の派遣先が少ないのがリゾートバイトの現状です。
派遣先が沢山あることは大きなメリットと言えます。
2つ目のメリットは「仕事内容と戸惑わない」です。
ホールスタッフは仕事内容にギャップを感じずに働くことができるため、仕事がきつくても仕事内容が嫌すぎてリゾートバイトを辞めたいと思うことはあまりないでしょう。
3つ目のメリットは「リゾートバイト後も活かせる経験」であるということです。
リゾートバイトで「ホールスタッフ」として働くことで、地元に戻っても活かせる経験が身につきます。
居酒屋やカフェでも飲食店の経験者は優遇され、働かせてもらいやすいです。
リゾートバイト先でホールスタッフとして働いたという経験は自分のためになります。
次回またリゾートバイトをしようと思った時にも、必然的に求人に応募しやすいです。
4つ目のメリットは「ホテルや旅館などへの就職が有利」です。
専門学校や大学を卒業後、ホテルや旅館で働きたいと思っている人にとっては1番のメリットではないでしょうか。
リゾートバイトの一つの魅力として、高級ホテルや旅館など普通は働けないような場所で働けることが挙げられます。
高級ホテルや旅館が、そこで働くスタッフに求めマナーや接客のレベルも低くはありません。
高級ホテルや旅館に入っている飲食店を選んで働けば、きちんとしたマナーや接客を身に付けることができ、就職などにも活かせます。
ホテルや旅館への就職なら必ず有利です。
リゾートバイトで「ホールスタッフ」として働く、最後、5つ目のメリットは「残業代がつきやすい」です。
リゾートバイトを通してお金を稼ぐことができるかは、残業の有無によっても大きく左右されます。
飲食店は営業時間が決まっており、その多くが夜まで営業しています。
そのため「ホールスタッフ」は長時間労働になりやすく、残業代がつきやすい職種といえます。
逆に残業はしたくない人にはあまりおすすめできません。
デメリット
リゾートバイト先で「ホールスタッフ 」として働く良い面もあれば、もちろん悪い面もあります。
次は「ホールスタッフ」として働く上でのデメリットをいくつかお伝えします。
- 即戦力を求められることが多い
- 8時間立ち仕事で体力が必要
- 慣れるまで手が痛くなる、炎症を起こす可能性も
まず1つ目のデメリットは「即戦力を求められることが多い」です。
リゾートバイトの職種として「ホールスタッフ」を選ぶ人は、もともと経験者が多い傾向にあります。
またお店が繁忙期で人が足りないから、派遣スタッフを雇っているということがほとんどなため、研修や説明がほとんどなく、すぐに仕事場に立たされる事が多いです。
リゾートバイトに行くちょっと前までホールスタッフとして働いていた人は問題ないかもしれませが、そもそもホールスタッフとして働いたことがない人やブランクがある人は、最初大変な思いをするかもしれません。
2つ目のデメリットは「体力が必要」です。
「ホールスタッフ」は立ち仕事になります。
お客さんがいなくても、基本仕事中はずっと立っている必要があります。
料理を提供したり、テーブルを片付けたり、8時間以上動き回るため、体力が求められます。
私は最初キツすぎてご飯を食べる力もなく仕事後は寝てばかりでしたが、3キロ痩せられたのでよかったと思っています。
デメリット3つ目は 「慣れるまで手が痛くなる」です。
飲食店の「ホールスタッフ」といっても、トレーを使うのかなどの小さなことは、それぞれのお店で異なります。
「ホールスタッフ」としての仕事に慣れていない人や未経験の人は、料理を配膳したりバッシングしたりを続けている内に、手首が痛くなってしまうかもしれません。
どんな料理を運ぶかで手に掛かる負担は変わってくるかと思いますが、私の職場では派遣スタッフみんなが仕事に慣れるまでは手が痛いのは当たり前という状況でした。
リゾートバイトでのホールスタッフを探すのに使った派遣会社
私が軽井沢のリゾートバイト先を見つけたのは「リゾバ.com」を通してです。
少しでも早くリゾートバイトを始めたかったので、対面で派遣先を紹介してくれる「リゾバ.com」を使用しました。
スタッフさんの対応も丁寧で、初めてのリゾートバイト先も安心して決める事ができました。
そして、短期の案件も沢山扱っていたのも利用した理由のひとつです。
リゾートバイトを始めてからのフォローなどはありませんでしたが、特に不自由しませんでした。
安心してリゾートバイト先を選びたい、短期間で探したいという方には向いている派遣会社だと思います。
まとめ
今回はリゾートバイトでホールスタッフを経験したことのある私が、実際の体験談を皆さんにお伝えしました。
知っている土地を離れて、全く知らない場所で働くことは大変でしたが、リゾートバイトを経験できて本当に良かったです。
「ホールスタッフ」は短期間のリゾートバイトに行きたい人や、仕事内容にギャップを受けたくない人に非常に向いている職種だと思います。
人生一度きり、リゾートバイトに挑戦してみたいと思うのなら、ぜひ一度体験してみてください。