リゾートバイトは、普通のアルバイトのように人間関係によるトラブル以外にも、住み込みによるトラブルもあります。
一気に稼げる、友達ができて楽しい、旅行気分を味わえる、などのメリットもありますが、トラブルのようなデメリットもあるのも事実です。
この記事ではリゾートバイトでのトラブルについて、実体験を交えつつ紹介します。
リゾートバイトを始める前に、「最悪どのようなことが起こるか?」は知っておいて損がないと思います。
最後にトラブルを避ける方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
リゾートバイトでのトラブル事例
当サイト『リゾートバイトの教科書』で行ったアンケートによると、リゾートバイトでのトラブルは主に以下のようなことが多かったです。
- 忙しすぎて休む暇がない
- 現地の人のパワハラ
- 事前に聞いていた内容と違う
- 寮が悪環境すぎる
それぞれ実際の口コミを紹介します。
忙しすぎて休めない
リゾートバイトは繁忙期に人員を増やすために雇用されるため、基本的に忙しいです。
職種によって忙しさは異なりますが、当サイト『リゾートバイトの教科書』が行ったアンケートでは、以下のような事例がありました。
繁忙期や人手不足の時期は本当に忙しく、体調をくずしてもなかなか休めないことがあり、体調が万全ではない中で業務を行うのは大変でした。
また、反対にお客様の少ない時期は出勤日が少なく、予定している金額を稼げないこともありました。
少数ですが勤務先の社員の中には、リゾートバイトに来ている人達を快く思っていない人達もおり、強くあたられることがあり、そうした人達と一緒に働く日は苦労しました。
現地の人のパワハラ
2つめは現地の人のパワハラです。
旅館などではお局さんみたいな人が新人いじめをすることもたくさんあるらしいです。
私が大学生の時に参加したリゾートバイトでのトラブルは2つありました。
まず1つは勤務後の飲み会の強要です。
若い女性は絶対参加のような風潮があり、会場に行くと大人の飲み会とは思えない、大学生の飲み会のような雰囲気でした。
上の人が学生たちにお酒を飲ませ、潰してみたいな感じです。(女性はそこまでではないですが飲まされているのは男性が多かったと思います。)
少し顔を出しましたが気分が悪くなりすぐに退出しました。
2つ目は現地の社員さんの厳しい指導(パワハラ混じり)です。
ただの指導を超えて、歩き方一つで何度も大声で怒鳴っていました。
アルバイトの動きをずっと見て怒るためにいるみたいでした。
それで本人は気持ちが良いのかもしれませんが、単なるお金稼ぎできた学生たちの心構えとは合わずに、途中でリタイアしている人も数名いました。
トラブルまでではないかもしれませんが、自分の想像をしていたリゾートバイトとは実際かなりかけ離れていると思いました。
スタッフ最古参のお局さん(当時50代)が二人いたのですが、正直言って物凄く怖かったです。
経理業務(姉)と受付業務(妹)として姉妹で勤めていたのですが、社長と社長夫人とゼネラルマネージャー以外は誰も彼女たちに意見する人はいませんでした。
入ってきたばかりの若い新人女性をいじめまくって辞めさせるのはいつものことらしいのですが、いじめる対象がいなくなると男性スタッフにも色々攻撃を仕掛けてきました。
入って間もない私も標的になってしまい、例えば業者が持ってきてくれる昼ご飯のお弁当が私だけ無かったり、私が洗濯して干していた自分専用のウエスやTシャツや作業服などが強風で物干し竿から地面に落ちたようになっていたり、店間やスタッフ同士で引き継ぎをする為の書類がおかなし感じに書き換えられていたりして最初は泣きそうになりました。
同僚に相談しましたけれど耐えるしかないという答えばかりで私は疲弊していきました。
ある時、妹の方がパソコンのことで困っているという話があり、上司の命令で実際に私が家に行ってそのデスクトップPCの部品を交換して直したのですけれども、どうやらそれが良かったみたいで嫌がらせはその時から一切無くなりました。
それどころかこちらが気持ち悪くなる程ひいきしてもらえるようになって、それから自己都合で辞めるまでの間は順風満帆な生活を送ることができました。
「いわゆるお局」という人達に遭遇したのはその時が最初で最後です。
この人達を超えるお局に出会ったことはその後ありません。将棋で例えるなら角と飛車みたいな二人でしたが、どんなにひいきをされてももう二度と会いたくありません。それくらい怖かったです。
事前に聞いていた内容と違った
契約内容とは違う、というトラブルも多数ありました。
職種が違ったり、寮が違ったり、待遇が違ったり、などです。
リゾートアルバイトのフリーペーパーで見つけた長野県にある旅館にて冬期休暇中の募集があったので応募しました。
その後に面接がありまして旅館内フロアでの仲居さん的な業務を担当させてもらえるということで、私としましても希望していた業務内容でしたので喜んで承諾し採用通知をいただけました。
そして初出勤で長野に到着し勤務先である旅館に赴いた矢先にキッチンに配置されてしまいました。
私はすぐに当初の話と違う旨を指導役の方に伝えましたが、旅館側は最初からキッチン担当と連絡を受けているの一点張りでほとんど聞く耳を持ってもらえませんでした。
私としてはそもそもキッチンだったら最初から応募しなかったので、この旅館でのバイトは辞退しようと思いました。
交通費も後精算で往復分の運賃を支給してもらえるという話でしたが、私の場合は実際にまだ勤務していないので片道分さえも支給なしと告げられてしまい、手持ちのお金もほとんど無かったのでしぶしぶキッチン業務を行ないました。
通常のアルバイトと異なり約2週間泊まり込みで働くことが確定していたので希望とまるで違う業務を続けたのが大変苦痛でした。
最終的にはお給料も問題なく支給されたので良かったですが、それ以来はリゾートバイトをする気にはなれませんでした。
元々は冬季のスキー場オープン期間に、長野県にあるスキー場に隣接するホテル内の売店業務を4ヶ月間住み込みで勤務するという内容で応募しました。
山の上なので交通の便利の悪さなどもありましたが、都会住みでは見ることの無い星空や、お休みの日にはウェア等のレンタル、リフトの1日券を利用できるなど、メリットも多かったです。
ですが、売店の準備から始まり作業内容も覚えて「明後日から業務開始」という段になって、スキー場の手伝いで応募してきた来た女子大生二人が研修2日で(研修期間は一週間)「無理です」と言ってやめてしまった為、オープン2日前になって急遽リフト券発券所で仕事をする羽目に。
発券、回収、返金方法から機械の操作、締めの集計まで詰込みで覚えることになり、結局、シーズン中は週5日、休憩時間以外、発券所の小屋でボッチ作業をすることになりました。
売店業務で覚えたことが全くの無駄になったことは本当に空しかったです。
また、最初、時給が売店勤務と変わらぬ金額だった為、オーナーさんに直談判するなどのごたごたはありました(上の人が把握していなかったとのことで、きちんと値上げの上に色をつけてもらえましたが)。
また、バイトで来た人は3~4人が同室で生活をしていましたが、お客様を連れ込んだり、逆にお客様と飲みに行って帰ってこなかったり、それが原因でバイト仲間内が殺伐としたり等々、あまり平和とは言い難かったですね。
シーズンもののリゾート系のバイトは3つ程やりましたが、期間が長い程、良い面と同じ以上に悪い面も目につくような気がしました。
寮が汚かった
リゾートバイトは住み込みなので、寝床はとても大切ですが、なんと最悪な環境というケースもあるようです…
寮がひどかった。
虫が湧いているし、たこ部屋なのでプライバシーもなにもあったもんじゃない。
食事も遠いホテルの食堂をつかわなければならない。
コンビニ一つないので、品物は売店で買うしかない。しかもやたら高い。
正直もう一回やろうとは思いませんでした。
とあるスキー場近くにある旅館で、リゾートバイトをしました。
リゾバ専門サイトに掲載されていたお宿で、寮の写真も掲載されていたんです。
確かに画像の部分に、ワンルーム寮完備と書いてありました。
わりと綺麗な畳が写っていて、まるで旅館の部屋みたい。
もしかしたら旅館の部屋を一部寮として使っているのかも?どちらにしろ綺麗で良いなと思って応募したんです。
しかし到着して寮に通されて、びっくりしました。旅館の敷地内でもお客様が入ってこれない裏側の部分にある古いアパートで、そもそも畳ではありません。
板床の上に、ホームセンターなどにも売っているクッションフロアシートが敷かれていました。
しかもところどころ変色していたり、かなり古い感じ。
もちろん写真と違うと言って見せたのですが、仲居さんが言うには、これはお客様の泊まる部屋だねとのこと。
完全に騙されてしまいました。
結局もう少し綺麗な仲居さん用の寮が空いていたのでそちらに入れてもらったのですが、本当に散々でした。現場の人が優しかったのが、不幸中の幸いです。
リゾートバイトでトラブルを避ける方法
リゾートバイトでトラブルを避けるには、以下の2ステップを踏むのが大切です。
- 派遣会社を利用する
- 担当者としっかりコンタクトを取る
きちんと派遣会社を通す
リゾートバイトに応募するときは、派遣会社を利用するのがおすすめです。
目当ての場所に直接アルバイト雇用してもらうこともできますが、間に派遣会社に入ってもらうことでトラブルになる可能性がかなり減ります。
派遣会社から応募するメリットは以下です。
- 問題が発生した時に、担当者に相談すれば解決してくれる
- 寮や派遣先の人などの詳細な情報を、あらかじめ入手できる
- 寮費、光熱費、食費が無料になり、交通費も後日支給になる場合が多い
- 派遣会社の厳しい審査を通過した、ホワイトな会社だけが掲載されていることがほとんど
- 履歴書だけで推薦してもらえるので、面接にかかる手間が省ける
離職率の高いような派遣先は、派遣会社自体の評価や口コミに悪影響を与えてしまいます。
また、早期のリタイアが多いと会社の儲け自体も下がってしまうため、派遣会社にとってもブラックな派遣先の取り扱いを避けたいものなのです。
とくに大手の派遣会社では、評判の悪いブラックな派遣先とは契約をしないようにしているので、比較的ホワイトな職場の求人を探すことができます。
さらに直接雇用だと、何か不都合なことが起こった時に自分でどうにかしないといけなかったり、何も改善されないまま放置されてしまうことがしばしば。
派遣会社から働いているのであれば、もし問題が起こっても、担当者の人が仲介して解決してくれるというのは安心です。
担当者に事前に気になる点を聞く
ホームページの募集ではなるべく多くの人に応募してもらうために、マイナス要素になるようなことを載せていないのがほとんどです。
よく確認せずに現地に行ってみると、募集要項とのギャップを感じて、トラブルにつながってしまう可能性があります。
派遣会社は、スタッフにトンズラされることも自社評価が下がることに繋がるため、きちんと問い合わせをすればマイナスの情報も前もって教えてくれます。
どういった点について事前に聞いておけばよいか、以下のようなものが挙げられます。
- 仕事内容の詳細(残業や残業代があるか、難しい業務がないか)
- 派遣社員のリピート率、延長率、離職率、期間満了割合
- 寮の詳細(綺麗さ、築年数、設備、詳細な写真、周辺環境、ネット環境、個室か相部屋か)
- 派遣社員の人数、スタッフの年齢層や男女比率、雰囲気
- 勤務先の上司やスタッフの人柄
- 食事の内容(弁当なのか、食堂なのか)
基本的に派遣社員のリピートや延長率が高ければホワイトな勤務先である可能性が高く、途中で終了する人が多いといった場合は、トラブルが起きうる勤務先の可能性が高いです。
また職場の雰囲気などは、資料やホームページの文面からでは伝わりにくいので、どういった人が働いているかについては必ず聞いておくのがポイントです。
派遣会社の担当者は、定期的に派遣先の様子を視察に行くほか、実際に働いていた派遣スタッフからも現地の情報を集めています。
よく聞かれそうな項目に関しては熟知していることがほとんどなので、遠慮せずになんでも相談するようにしましょう。
まとめ:リゾバでトラブルは付き物だが避けれる
リゾートバイトにはトラブルが付き物です。
しかし、派遣会社を活用し、さらに担当者の方としっかりやり取りをすればトラブルが起きうる職場に勤務する可能性をグッと下げることができます。
直契約ではなく派遣会社を利用するだけでもいいのですが、できれば大手派遣会社にしておくとより安心です。
以上、リゾートバイトのトラブルについてでした!