8/24(金) ニュースの視点No072
「責任も消したい中華航空!?」
中華航空120便が爆発、炎上した。20日午前10時27分、台湾の台北から沖縄の那覇空港に着陸したボーイング737型機。駐機場に移動した直後、事故は発生した。
中華航空はこれまでも数々の重大事故を引き起こしてきた。エアバスA300が94年、名古屋空港で着陸に失敗し、264人が死亡。98年にも台北国際空港でやはり着陸に失敗し、202人が死亡している。2002年にはボーイング747が台湾海峡の上空で空中分解し、225人が死亡。先進国では最も危険な航空会社の一つとされてきた。
ところで、異常は着陸直後から起きていた。右エンジン付近から燃料が漏れ出し、やがて、駐機場に向かう途中で黒煙が上がり始めた。
燃料は滝のように流れ落ちていた。乗客たちが騒ぎ始めてドアに殺到し、機長も地上整備士からの指摘で初めて異常に気づいた。折からの強い南風に煽られ、右エンジンから左エンジン方向へ燃料は吹きこぼれていた。
緊急脱出シュートよって乗客は60秒で脱出できたと中華航空は発表したが、実際は90秒以上かかったという指摘もある。直後に左エンジンが爆発。脱出が一歩遅れていたならば、乗客・乗員165人の命が失われる大惨事になっていた。
本来ならば、乗客からの指摘を確認した時点ですぐに飛行機を止め、脱出行動に移る必要があった。着陸時、燃料タンクにはまだ4700キログラムの燃料が残っていたからだ。
国土交通省の事故調査委員会は23日、右主翼内部の燃料タンクに穴が開いていたと発表した。内視鏡を使った検査で確認したという。事故原因はこれひとつなのか。2005年にボーイング社は、主翼とエンジンをつなぐパイロン部分で燃料漏れが起きる危険性について、各国の航空会社に点検を指示していたことも分かっている。
ところで、穴が開いたのは737特有の欠陥なのか、あるいは120便固有の問題なのかを明らかにする必要がある。まず120便の飛行履歴を調べなければならない。これまでに激しい乱気流にあったり、着陸失敗などで主翼部分に損傷を受けたりしたことはなかったか、整備は適切に行われていたか、などだ。
主翼のフラップの異常を示すランプが点灯していたことから、主翼部分が何らかのダメージを受けていた可能性がある。
飛行機事故が起きると航空会社はメーカーの責任にしたがる。計器に異常はなかった、整備で異常は見つからなかったと発言しているが、検証する必要がある。一方のメーカー側はその飛行機固有の欠陥、ないし航空会社の整備不良にしたがる。責任のなすり合いは避けなければならない。
ところで、中華航空は早々と機体に描かれていたロゴマークを消した。自社の名前を消すことで、原因はメーカー側にあると責任転嫁しているようにも見える。
中華航空120便が爆発、炎上した。20日午前10時27分、台湾の台北から沖縄の那覇空港に着陸したボーイング737型機。駐機場に移動した直後、事故は発生した。
中華航空はこれまでも数々の重大事故を引き起こしてきた。エアバスA300が94年、名古屋空港で着陸に失敗し、264人が死亡。98年にも台北国際空港でやはり着陸に失敗し、202人が死亡している。2002年にはボーイング747が台湾海峡の上空で空中分解し、225人が死亡。先進国では最も危険な航空会社の一つとされてきた。
ところで、異常は着陸直後から起きていた。右エンジン付近から燃料が漏れ出し、やがて、駐機場に向かう途中で黒煙が上がり始めた。
燃料は滝のように流れ落ちていた。乗客たちが騒ぎ始めてドアに殺到し、機長も地上整備士からの指摘で初めて異常に気づいた。折からの強い南風に煽られ、右エンジンから左エンジン方向へ燃料は吹きこぼれていた。
緊急脱出シュートよって乗客は60秒で脱出できたと中華航空は発表したが、実際は90秒以上かかったという指摘もある。直後に左エンジンが爆発。脱出が一歩遅れていたならば、乗客・乗員165人の命が失われる大惨事になっていた。
本来ならば、乗客からの指摘を確認した時点ですぐに飛行機を止め、脱出行動に移る必要があった。着陸時、燃料タンクにはまだ4700キログラムの燃料が残っていたからだ。
国土交通省の事故調査委員会は23日、右主翼内部の燃料タンクに穴が開いていたと発表した。内視鏡を使った検査で確認したという。事故原因はこれひとつなのか。2005年にボーイング社は、主翼とエンジンをつなぐパイロン部分で燃料漏れが起きる危険性について、各国の航空会社に点検を指示していたことも分かっている。
ところで、穴が開いたのは737特有の欠陥なのか、あるいは120便固有の問題なのかを明らかにする必要がある。まず120便の飛行履歴を調べなければならない。これまでに激しい乱気流にあったり、着陸失敗などで主翼部分に損傷を受けたりしたことはなかったか、整備は適切に行われていたか、などだ。
主翼のフラップの異常を示すランプが点灯していたことから、主翼部分が何らかのダメージを受けていた可能性がある。
飛行機事故が起きると航空会社はメーカーの責任にしたがる。計器に異常はなかった、整備で異常は見つからなかったと発言しているが、検証する必要がある。一方のメーカー側はその飛行機固有の欠陥、ないし航空会社の整備不良にしたがる。責任のなすり合いは避けなければならない。
ところで、中華航空は早々と機体に描かれていたロゴマークを消した。自社の名前を消すことで、原因はメーカー側にあると責任転嫁しているようにも見える。
