2/9(金) ニュースの視点 No044
「シロクマも溺れる!? 地球温暖化」
地球温暖化の原因は「人間にある」と結論づけられた。パリで開かれた「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は、このまま人類が何も手を打たなければ、今世紀末には地球の平均気温が最大で6.4度上昇し、海面も59センチ上昇すると発表した。
IPCCはほぼ5年ごとに開かれている。世界中の専門家が一堂に会する会議で、今回初めて温暖化は自然変動ではなく、「90%以上の確立で人為的なもの」とした。
直接的原因は「温室効果ガス」だ。その80%は二酸化炭素と言われている。石油、天然ガス、石炭などの化石燃料を燃やすことで増え続けてきた。産業革命前、280ppmだった大気中の濃度は現在約1.36倍の380ppmに増加。2050年には600ppmを超すといわれている。
二酸化炭素が増えると、その分、大気の層が厚くなる。本来ならば宇宙空間に逃げていく太陽熱が地球にとどまり温暖化が起きる。
ところで、気温が上昇すると地球にはどんな変化が起きるのだろうか。
元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏は、『不都合な真実』の中でかなり深刻な事態を想定している。現在、地球の平均気温は14.5度だが、平均で2〜3度上がると、場所によって上がり方が大きく違うために、赤道では0.5度から1度、北極では7度も上昇する。もし、北極や南極、グリーンランドやアイスランドの氷が溶けてしまうと、海面は6メートルも上昇するとしている。
氷がなくなると北極のシロクマは溺れ死に、南極の皇帝ペンギンは子育てができなくなる。フロリダ半島は半分くらいが海に沈み、カルカッタとバングラディシュでは6000万人が家を失うと警告している。
アラスカやシベリアでは永久凍土が溶け始め、その上に建てられた建物や石油パイプラインが崩壊。海水温の上昇が超大型ハリケーンや台風を生み、水蒸気の量も多くなるために水害が多発する。その一方で、土壌からも水分を蒸発させるので砂漠化が加速する。干ばつや山火事も増える。
さらに、海水が酸性化する。二酸化炭素の3分の1を吸収するからだ。カルシウムが溶け出すために珊瑚礁はやがて絶滅、貝類にも大きな被害が出る。
また、感染症を媒介するマラリア蚊などの生息域が広がり、微生物による脅威が増大する。
日本では漁場が変化する。サンマやスケトウダラは北方領土まで行かないと捕れなくなる。青森のリンゴが北海道で栽培され、温州(うんしゅう)ミカンは、太平洋沿岸から山陰地方の日本海側に移る。コメは生育異常が起きるようになる。
これらは未来の話ではなく、すでにその兆候が出始めている。今、止める努力をしないと大変な事態が起きることだけは確かだ。
地球温暖化の原因は「人間にある」と結論づけられた。パリで開かれた「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は、このまま人類が何も手を打たなければ、今世紀末には地球の平均気温が最大で6.4度上昇し、海面も59センチ上昇すると発表した。
IPCCはほぼ5年ごとに開かれている。世界中の専門家が一堂に会する会議で、今回初めて温暖化は自然変動ではなく、「90%以上の確立で人為的なもの」とした。
直接的原因は「温室効果ガス」だ。その80%は二酸化炭素と言われている。石油、天然ガス、石炭などの化石燃料を燃やすことで増え続けてきた。産業革命前、280ppmだった大気中の濃度は現在約1.36倍の380ppmに増加。2050年には600ppmを超すといわれている。
二酸化炭素が増えると、その分、大気の層が厚くなる。本来ならば宇宙空間に逃げていく太陽熱が地球にとどまり温暖化が起きる。
ところで、気温が上昇すると地球にはどんな変化が起きるのだろうか。
元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏は、『不都合な真実』の中でかなり深刻な事態を想定している。現在、地球の平均気温は14.5度だが、平均で2〜3度上がると、場所によって上がり方が大きく違うために、赤道では0.5度から1度、北極では7度も上昇する。もし、北極や南極、グリーンランドやアイスランドの氷が溶けてしまうと、海面は6メートルも上昇するとしている。
氷がなくなると北極のシロクマは溺れ死に、南極の皇帝ペンギンは子育てができなくなる。フロリダ半島は半分くらいが海に沈み、カルカッタとバングラディシュでは6000万人が家を失うと警告している。
アラスカやシベリアでは永久凍土が溶け始め、その上に建てられた建物や石油パイプラインが崩壊。海水温の上昇が超大型ハリケーンや台風を生み、水蒸気の量も多くなるために水害が多発する。その一方で、土壌からも水分を蒸発させるので砂漠化が加速する。干ばつや山火事も増える。
さらに、海水が酸性化する。二酸化炭素の3分の1を吸収するからだ。カルシウムが溶け出すために珊瑚礁はやがて絶滅、貝類にも大きな被害が出る。
また、感染症を媒介するマラリア蚊などの生息域が広がり、微生物による脅威が増大する。
日本では漁場が変化する。サンマやスケトウダラは北方領土まで行かないと捕れなくなる。青森のリンゴが北海道で栽培され、温州(うんしゅう)ミカンは、太平洋沿岸から山陰地方の日本海側に移る。コメは生育異常が起きるようになる。
これらは未来の話ではなく、すでにその兆候が出始めている。今、止める努力をしないと大変な事態が起きることだけは確かだ。
