2/2(金) ニュースの視点 No043
「元から絶たなきゃ!鳥インフルエンザ」
1月11日。3年の時を経て、また同じ日に感染が起きた。前回は2004年、山口県・阿東町で発生し、大分県、京都府に広がった。その時は、79年ぶりの「鳥インフルエンザ」だったために日本中が騒然となった。
共通点がある。まず、暖冬だったこと。そして、発生の日時が一致しているだけでなく、韓国で前兆が見られた点だ。昨年11月から12月にかけて、韓国南部の養鶏場で鶏が大量死していた。ウズラやアヒル農場にも広がっていた。2004年の時も、韓国中部から南部にかけて大量発生していた。今回は、日本への感染は必至と見て警戒を強めていた矢先だった。
宮崎県・清武町から始まって、日向市、岡山県・高梁(たかはし)市、さらに宮崎県・新富町と4件連続して発生した。
いずれからも、強毒性の「鳥インフルエンザ」ウイルスが検出されている。宮崎県に集中し、就任したばかりの東国原(ひがしこくばる)知事を試練が襲っている。しかし、比較的早い通報だったために迅速な対応が取られ、感染の拡大を防いでいるともいえる。
鳥インフルエンザは鳥類がかかるインフルエンザだ。産卵数が減るなどの軽いものから、死に至る重症のものまである。強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と呼んでいる。放っておけば、飛沫や排泄物、分泌物などを通じて感染が拡大し、大量死する。養鶏場では徹底消毒、徹底処分が欠かせない。
肉や卵を食べて人間に感染した例はこれまで報告されていない。しかし、日常的かつ密接に鳥と接触する人がごくまれに感染することがある。WHO(世界保険機関)の調査では、2003年以降、ベトナムやインドネシア、タイ、中国を中心に269人が発症し、うち163人が死亡している。死亡率が高いのが特徴だ。
ところで、日本への感染経路は明らかになっていない。大陸からの渡り鳥説が有力だ。そのため、野鳥と鶏との接触を避ける対策が取られている。「防鳥ネット」や窓が一切無い「ウインドーレス鶏舎」だ。しかし今回は、ネットが張られていた場所からも発生した。
それは、渡り鳥が直接、鶏に接触するのではなく、渡り鳥に接触したスズメやネズミなどの小動物がウイルスを運んでいる可能性があるからだ。
韓国と清武町のウイルスとも、DNA検査の結果、渡り鳥の営巣地である中国西部の青海湖で見つかったウイルスと同系統と確認された。青海湖を中継して、世界中に飛来していることが考えられる。
感染源を元から絶たない限り、騒ぎは毎年起きる。関係各国が協力し知恵を出し合う必要がある。
1月11日。3年の時を経て、また同じ日に感染が起きた。前回は2004年、山口県・阿東町で発生し、大分県、京都府に広がった。その時は、79年ぶりの「鳥インフルエンザ」だったために日本中が騒然となった。
共通点がある。まず、暖冬だったこと。そして、発生の日時が一致しているだけでなく、韓国で前兆が見られた点だ。昨年11月から12月にかけて、韓国南部の養鶏場で鶏が大量死していた。ウズラやアヒル農場にも広がっていた。2004年の時も、韓国中部から南部にかけて大量発生していた。今回は、日本への感染は必至と見て警戒を強めていた矢先だった。
宮崎県・清武町から始まって、日向市、岡山県・高梁(たかはし)市、さらに宮崎県・新富町と4件連続して発生した。
いずれからも、強毒性の「鳥インフルエンザ」ウイルスが検出されている。宮崎県に集中し、就任したばかりの東国原(ひがしこくばる)知事を試練が襲っている。しかし、比較的早い通報だったために迅速な対応が取られ、感染の拡大を防いでいるともいえる。
鳥インフルエンザは鳥類がかかるインフルエンザだ。産卵数が減るなどの軽いものから、死に至る重症のものまである。強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と呼んでいる。放っておけば、飛沫や排泄物、分泌物などを通じて感染が拡大し、大量死する。養鶏場では徹底消毒、徹底処分が欠かせない。
肉や卵を食べて人間に感染した例はこれまで報告されていない。しかし、日常的かつ密接に鳥と接触する人がごくまれに感染することがある。WHO(世界保険機関)の調査では、2003年以降、ベトナムやインドネシア、タイ、中国を中心に269人が発症し、うち163人が死亡している。死亡率が高いのが特徴だ。
ところで、日本への感染経路は明らかになっていない。大陸からの渡り鳥説が有力だ。そのため、野鳥と鶏との接触を避ける対策が取られている。「防鳥ネット」や窓が一切無い「ウインドーレス鶏舎」だ。しかし今回は、ネットが張られていた場所からも発生した。
それは、渡り鳥が直接、鶏に接触するのではなく、渡り鳥に接触したスズメやネズミなどの小動物がウイルスを運んでいる可能性があるからだ。
韓国と清武町のウイルスとも、DNA検査の結果、渡り鳥の営巣地である中国西部の青海湖で見つかったウイルスと同系統と確認された。青海湖を中継して、世界中に飛来していることが考えられる。
感染源を元から絶たない限り、騒ぎは毎年起きる。関係各国が協力し知恵を出し合う必要がある。
