5/18(金)
「そして、気がついたら戦争へ」
数を頼りにやりたい放題である。元暴力団員のハデな銃撃戦の陰に隠れて扱いが小さくなった。教育3法案が今日、衆院を通過する。
安倍首相の頭の中は、「愛国心の徹底」と「国家に忠誠を誓わせること」で一杯のようだ。
教育基本法が改定される前の昨年11月3日、「視点」の番組の中で「与党案が可決されると、間違いなく教育現場は変質する。愛国心を育てるために、学校内には日の丸・君が代があふれ出す。反対する先生はダメ教師の烙印を押され、免許の更新も認められなくなる。また、新たに作られた法律に異を唱えることは一切許されなくなる――そんなギスギスした光景が見えてくる」と述べた。
3法は、それを実現させるための具体的な法律だ。その内容に愕然とする。
(1)「地方教育行政法改正案」は、国による教育支配の徹底である。文部科学省が教育委員会に対して指示を出し、是正要求ができるというものだ。
(2)「学校教育法改正案」は、教師たちに対する監視システムの構築である。逆らう教師(校長も含まれる)を日常的にチェックするために、副校長、主幹教諭、指導教諭を置くように見える。
(3)「教員免許法改正案」は、「愛国心」を教えない教師から免許を剥奪する処罰システムである。
つまり、学校現場を見張り、教育委員会を見張り、逆らう人物を駆逐していく国家による監視体制がこれで完成する。
そんな悪意に満ちた見方をしたのは、伊吹文部科学相が(1)の是正要求を出す例として、「学校が卒業式で国旗を掲揚せず、国歌を斉唱しなかった」場合や「全国一斉学力テストを教員が妨害した」場合などに、教育委員会がそれを放置した時、と明言したからだ。えっ、やはりそうだったのかと妙に納得してしまった。
ところで、安倍首相は、14日に国民投票法を成立させた。狙いは、3年後の憲法第9条2項の改定である。軍隊を持ち、戦争を出来る国へ変身させるためである。
昨年12月15日には、教育基本法を改定させた。そして今、教育3法を成立させようとしている。
もちろん、安倍首相が戦争をしたがっているなどと思っているわけではない。むしろ本当に日本を「美しい国」にしたいと思っているに違いない。今の日本人を「心が荒廃してしまった」と嘆き悲しんでいる一人なのだろう。
「徳育」だ、「親学」だ、「愛国心」だ、と言っているのがその証拠だ。「子守歌を歌い、赤ちゃんの瞳を見ながら授乳する」「食事中はTVを消す」などということを教育再生会議に真面目に提言させるほど、純粋な人なのだ。
普通の人なら「余計なお世話だ」と考える。わざわざ行政府の奥の間で真剣に討論させるような話ではないと考える。それを、国民に発表しようなどとは思わない。
しかし、正義を掲げて戦争という悪に突入したように、「純粋さ」は時としてとんでもないことをしてのける。彼がしようとしていることは、結果的には「愛国心」を持ち、国家に対して忠誠を誓う子どもたちを生み出す教育の整備だ。親にも強制(協力を強いる)しようとしている。「親学」の提言だ。
こうやって、知らず知らずのうちに日本は戦争に向かっていったのかと背筋の寒い思いが今している。
数を頼りにやりたい放題である。元暴力団員のハデな銃撃戦の陰に隠れて扱いが小さくなった。教育3法案が今日、衆院を通過する。
安倍首相の頭の中は、「愛国心の徹底」と「国家に忠誠を誓わせること」で一杯のようだ。
教育基本法が改定される前の昨年11月3日、「視点」の番組の中で「与党案が可決されると、間違いなく教育現場は変質する。愛国心を育てるために、学校内には日の丸・君が代があふれ出す。反対する先生はダメ教師の烙印を押され、免許の更新も認められなくなる。また、新たに作られた法律に異を唱えることは一切許されなくなる――そんなギスギスした光景が見えてくる」と述べた。
3法は、それを実現させるための具体的な法律だ。その内容に愕然とする。
(1)「地方教育行政法改正案」は、国による教育支配の徹底である。文部科学省が教育委員会に対して指示を出し、是正要求ができるというものだ。
(2)「学校教育法改正案」は、教師たちに対する監視システムの構築である。逆らう教師(校長も含まれる)を日常的にチェックするために、副校長、主幹教諭、指導教諭を置くように見える。
(3)「教員免許法改正案」は、「愛国心」を教えない教師から免許を剥奪する処罰システムである。
つまり、学校現場を見張り、教育委員会を見張り、逆らう人物を駆逐していく国家による監視体制がこれで完成する。
そんな悪意に満ちた見方をしたのは、伊吹文部科学相が(1)の是正要求を出す例として、「学校が卒業式で国旗を掲揚せず、国歌を斉唱しなかった」場合や「全国一斉学力テストを教員が妨害した」場合などに、教育委員会がそれを放置した時、と明言したからだ。えっ、やはりそうだったのかと妙に納得してしまった。
ところで、安倍首相は、14日に国民投票法を成立させた。狙いは、3年後の憲法第9条2項の改定である。軍隊を持ち、戦争を出来る国へ変身させるためである。
昨年12月15日には、教育基本法を改定させた。そして今、教育3法を成立させようとしている。
もちろん、安倍首相が戦争をしたがっているなどと思っているわけではない。むしろ本当に日本を「美しい国」にしたいと思っているに違いない。今の日本人を「心が荒廃してしまった」と嘆き悲しんでいる一人なのだろう。
「徳育」だ、「親学」だ、「愛国心」だ、と言っているのがその証拠だ。「子守歌を歌い、赤ちゃんの瞳を見ながら授乳する」「食事中はTVを消す」などということを教育再生会議に真面目に提言させるほど、純粋な人なのだ。
普通の人なら「余計なお世話だ」と考える。わざわざ行政府の奥の間で真剣に討論させるような話ではないと考える。それを、国民に発表しようなどとは思わない。
しかし、正義を掲げて戦争という悪に突入したように、「純粋さ」は時としてとんでもないことをしてのける。彼がしようとしていることは、結果的には「愛国心」を持ち、国家に対して忠誠を誓う子どもたちを生み出す教育の整備だ。親にも強制(協力を強いる)しようとしている。「親学」の提言だ。
こうやって、知らず知らずのうちに日本は戦争に向かっていったのかと背筋の寒い思いが今している。
