朝日グループのニュースチャンネル
文字サイズ 大 標準
朝日ニュースターとは視聴方法よくある質問サイトマップHOME
週間番組表月間番組表番組一覧プレゼントご意見・ご感想メールマガジン
視点
放送内容
森啓次郎エッセイ
森啓次郎エッセイ
1/26(金)
「不二家に便乗お詫び」


 「不二家」以降、「便乗お詫び」があふれ始めた。ここ5日間ほどの間に出された食品関係(飲み物を含む)の「お詫びとお知らせ」を列記しよう。

 1月21日。
「弊社が製造・販売いたしております『ジョリクール』の一部に賞味期限切れのジャムを使用した商品があることが、社内調査により判明いたしました――株式会社ベルン」
「この度、(株)おたべ(若狭工場)にて、自主的に行った社内調査で、賞味期限切れの原材料を使用した製品『HAPPA CHOCOLATE』を出荷・販売している事実が発覚いたしました――株式会社おたべ」
 この「おたべ」の製品がユニバーサル・スタジオ・ジャパンで売られていた。
「菓子2商品『チョコレート』と『クリームサンドウィッチクッキー』の一部原材料で賞味期限が切れたものが使用されていたことが、(株)おたべの社内調査で発覚したと報告を受けました――株式会社ユー・エス・ジェイ」
 以上が朝日新聞。東京新聞朝刊には、他に「コカ・コーラ」も登場する。
「お客様から製品の中に異物が混入しているとのご指摘を頂戴いたしました。調査の結果、製造ライン中に設置されている装置の不具合により、一部製品にパッキンの破片が微量に混入したものと判明いたしました――日本コカ・コーラ株式会社」
 さらに、夕刊には「おたべ」製品のお詫び第2弾が掲載されている。
「『ただいるだけでチョコレート』『めぐりあいチョコレート』の一部原材料で賞味期限が切れたものが使用されていたことが、(株)おたべの社内調査で判明したと報告を受けました――株式会社大町」
 同じ期限切れ原材料は、様々なものに形を変えて商品化されている。

 22日。「カシミヤセーター」、「電気ミニマット」、「ハロゲンヒーター」回収のお知らせがあるが、食品関係はない。

 23日。また、ぞろぞろと登場する。
「神戸紅茶(株)に製造委託いたしております日東紅茶プライムティーバックシリーズのうちダージリン20袋入りとアールグレイ20袋入りにつきまして、賞味期限表示のないもの及び印字の不明瞭なものが出荷され、お客様のお手元に届いている可能性のあることが判明いたしました――三井農林株式会社」
「マーガリン『ラーマ』の一部商品に、小さなメッキ片が微量に混入した商品がございました――ユニリーバ・ジャパン株式会社」
「消費期限を超過した『ザッハトルテ』(洋生菓子)を2個、店舗運営上の不手際により誤って販売したことが判明いたしました――スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社」

 24日。「カリフォルニア・ワインの『カルロ・ロッシ』にガラス片混入」。
 25日。「北海道の六花亭製造の『マンス・ショコラ』など8商品にアレルギー物質混入」。
 26日。「オハヨー乳業製造のプリンに、味覚異常が発生する」。

 食品関係各社は、あわてて社内調査したのだろう。賞味期限切れの材料を使うことが半ば日常化し、また消費者からのクレームを公表してこなかったことがわかる。怖いのは、より大きなウソを隠すために、都合の悪いより小さな事実を認めてしまうことだ。
レギュラー出演者
森 啓次郎
森 啓次郎
「Asahiパソコン」「ぱそ」「週刊朝日」編集長を経て、現在、大学講師(メディア論)。