12/8(金)
「爆発する携帯電話」
携帯電話が爆発した。10月6日のエッセイ「携帯戦国時代」で危険性を指摘したが、起きてしまった。
「新機能ばかりが強調されていて、肝心のバッテリーは大丈夫なのかと心配している。(中略)フル機能を使い続けると、1時間しか持たないと聞く。発熱量も大きくなる」「現在のリチウムイオン電池にはプラス極に酸化コバルトが使われており、その物質的性格がまだはっきり分かっていない。この物質は揮発性が高く、爆発の原因になるという。(中略)欧米ではすでに欠陥バッテリーによる爆発・火災事故が何件か起きている。『落としたり、小銭と接触させたりすると危険』とある」
ドコモによると、「今年8月以降、全国で18件の破裂や異常発熱があった」という。大阪では、11月24日に充電中の電池が破裂し、女性が火傷した。電池内部の温度は500度に達していた。
電池を発売していた三菱電機は「発熱しても人体に影響があるとは考えなかった。外部からの衝撃で亀裂が広がり、破裂する可能性を予測できなかった」と発表が遅れた言い訳をした。
携帯電話の悲鳴を全く聞いていないらしい。たくさんの鍵と一緒につながれてガチャガチャゴツゴツ、時々、机や床やコンクリートの地面に激突させられている。「携帯するものは落ちる」のは当然だ。
おそらく、異常発熱、破断、破裂事故は18件では済まないと思う。その多くは怪我に至らなかったために、密かに電池交換されて終わったのだろう。しかし、欧米の事例を知らないはずがない。
「ごまかして済むものならば」という企業体質が見え見えだ。結局は、電池約130万個の回収騒ぎに発展した。実際に製造した三洋電機は、電池メーカーとしての国際的信用もガタ落ちである。企業存続の危機に陥ることになる。もっと早く事実を公表し、危険性を周知させ、リコールを発表していたら企業ダメージは少なく済んだに違いない。
雪印乳業の集団食中毒事件を始めとして、三菱自動車の欠陥事件、ソニーのパソコン用リチウム電池の発火事件・・・お手本はあちらこちらにある。
ところで、「携帯陣取り合戦」の緒戦はKDDIの圧勝で終わった。新たな英雄が現れ、覇者ドコモの領地は小さくなった。
KDDIは電波を発する鉄塔の数が多く、入りやすいし切れにくいのだと聞いた。消費者は携帯電話にとって一番重要な要素で機種を選んだといえる。これに今度は「落ちても丈夫」が加わることになる。
高層マンションに住んでいる友人が、不満をぶちまけた。ドコモに、携帯が入らないので何とかしてくれと電話したら「電波は上には行きません、下に行きます」と言われたので、「ではマンションの上に鉄塔を建ててくれ」と頼んだら、「それはマンションの費用で行ってください」と断わられたという。仕方なく管理会社にいうと「上層階に住む人たちだけの問題なので、公益費を使うわけにはいきません」とまた断られたという。
どの携帯が入りやすいかは分からないが、ドコモだけはやめると息巻いていた。
「電乃池」に新たな争いの炎が上がり、戦国の世はまだまだ続く。
携帯電話が爆発した。10月6日のエッセイ「携帯戦国時代」で危険性を指摘したが、起きてしまった。
「新機能ばかりが強調されていて、肝心のバッテリーは大丈夫なのかと心配している。(中略)フル機能を使い続けると、1時間しか持たないと聞く。発熱量も大きくなる」「現在のリチウムイオン電池にはプラス極に酸化コバルトが使われており、その物質的性格がまだはっきり分かっていない。この物質は揮発性が高く、爆発の原因になるという。(中略)欧米ではすでに欠陥バッテリーによる爆発・火災事故が何件か起きている。『落としたり、小銭と接触させたりすると危険』とある」
ドコモによると、「今年8月以降、全国で18件の破裂や異常発熱があった」という。大阪では、11月24日に充電中の電池が破裂し、女性が火傷した。電池内部の温度は500度に達していた。
電池を発売していた三菱電機は「発熱しても人体に影響があるとは考えなかった。外部からの衝撃で亀裂が広がり、破裂する可能性を予測できなかった」と発表が遅れた言い訳をした。
携帯電話の悲鳴を全く聞いていないらしい。たくさんの鍵と一緒につながれてガチャガチャゴツゴツ、時々、机や床やコンクリートの地面に激突させられている。「携帯するものは落ちる」のは当然だ。
おそらく、異常発熱、破断、破裂事故は18件では済まないと思う。その多くは怪我に至らなかったために、密かに電池交換されて終わったのだろう。しかし、欧米の事例を知らないはずがない。
「ごまかして済むものならば」という企業体質が見え見えだ。結局は、電池約130万個の回収騒ぎに発展した。実際に製造した三洋電機は、電池メーカーとしての国際的信用もガタ落ちである。企業存続の危機に陥ることになる。もっと早く事実を公表し、危険性を周知させ、リコールを発表していたら企業ダメージは少なく済んだに違いない。
雪印乳業の集団食中毒事件を始めとして、三菱自動車の欠陥事件、ソニーのパソコン用リチウム電池の発火事件・・・お手本はあちらこちらにある。
ところで、「携帯陣取り合戦」の緒戦はKDDIの圧勝で終わった。新たな英雄が現れ、覇者ドコモの領地は小さくなった。
KDDIは電波を発する鉄塔の数が多く、入りやすいし切れにくいのだと聞いた。消費者は携帯電話にとって一番重要な要素で機種を選んだといえる。これに今度は「落ちても丈夫」が加わることになる。
高層マンションに住んでいる友人が、不満をぶちまけた。ドコモに、携帯が入らないので何とかしてくれと電話したら「電波は上には行きません、下に行きます」と言われたので、「ではマンションの上に鉄塔を建ててくれ」と頼んだら、「それはマンションの費用で行ってください」と断わられたという。仕方なく管理会社にいうと「上層階に住む人たちだけの問題なので、公益費を使うわけにはいきません」とまた断られたという。
どの携帯が入りやすいかは分からないが、ドコモだけはやめると息巻いていた。
「電乃池」に新たな争いの炎が上がり、戦国の世はまだまだ続く。
