朝日グループのニュースチャンネル
文字サイズ 大 標準
朝日ニュースターとは視聴方法よくある質問サイトマップHOME
週間番組表月間番組表番組一覧プレゼントご意見・ご感想メールマガジン
ニュースの深層evolution
放送内容
出演者から
プレゼント
スタッフルーム
辻広雅文のプリズム
上杉隆の「読み・解く」
辻広雅文のプリズム
No.6 彼我の差
 果敢なM&Aで世界首位に駆け上がったミタルスチール(オランダ)の次の照準は、アジアに向く。その恐怖が身に迫るのか、新日本製鉄は国内鉄鋼二社に加え韓国ポスコとの提携、株式持合い強化を進め、買収防衛網づくりを急ぐ。

 一方、馬田一・JFEスチール社長は、「欧州では企業株式を一定以上取得したら、残り全量の取得義務がある。日本にはそうした義務はない。日本は欧州に比べ少ない株式で経営を支配できる」、と法制度の彼我の差を指摘する。実際の強圧的、一方的買収の横行を防ぐべく張り巡らされた幾多の法と自主規制、審査機関の厳正さは日本の比ではない。他方、自由度が高いとされる米国でも、実は州法によって制度的たががさまざまにはめられている。さらに、彼らは時として緊急立法をしてまで、強引な締め出し策に出る。米国はこの二年の間に、中国企業による自国の家電メーカー、石油企業の買収を議会の圧力で断念させた。

 仮に、鉄鋼大手がミッタルに経営支配されたとする。日本が優位に立つ高級薄型鋼板の技術が海外に移転されれば、日本は生産拠点としての意味が薄れる。また、自動車メーカーとの長期共同開発などには熱心でなくなるかもしれない。あるいは、海外の自動車メーカーとも始めるかもしれない。日本の雇用吸収力と産業競争力の低下というリスクが生じる。国富の毀損というリスクへの対処を、当事者企業だけに負わせてよいものだろうか。

 敵対的買収を嫌悪するのでも、鉄を守れと主張しているのでもない。自由化したばかりで防御に甘い日本のM&A制度の未熟と国としての危機感の欠如が不安である。
(辻広雅文、『週刊ダイヤモンド』掲載)
放送時間
初回放送
月曜〜金曜 夜8:00〜8:55
再放送
月曜〜金曜
 ・午後1:00〜1:55
 ・深夜0:00〜0:55
 ・深夜2:00〜2:55
日曜〜金曜
 ・翌朝6:00〜6:55
金曜深夜3:00〜
 ・月曜分 3:00〜
 ・火曜分 4:00〜
 ・水曜分 翌朝5:00〜
 ・木曜分 翌朝6:00〜
日曜深夜.2:00〜
 ・月曜分 2:00〜
 ・火曜分 3:00〜
 ・水曜分 4:00〜
 ・木曜分 翌朝5:00〜
 ・金曜分 翌朝6:00〜
レギュラー出演者
金慶珠
金慶珠
(月曜担当)
東海大学准教授
上杉隆
上杉隆
(火曜担当)
ジャーナリスト
宮崎哲弥
宮崎哲弥
(水曜担当)
評論家
葉 千栄
葉 千栄
(木曜担当)
東海大学教授
辻広雅文
辻広雅文
(金曜担当)
ダイヤモンド社
論説委員
波多野健
波多野健
(月サブキャスター)
重信メイ
重信メイ
(火・木サブキャスター)
堤未果
堤未果
(水・金サブキャスター)