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3/31(月) 「パレスチナ1948 ナクバ」 
朝6:40〜

フォトジャーナリスト広河隆一が40年にわたって記録し続けた
数千枚の写真、千時間を越える映像から生まれた長編ドキュメンタリー

映画「パレスチナ1948 NAKBA」
東京・渋谷ユーロスペースで公開中

公式サイト:http://nakba.jp/

60年前の1948年5月14日、イスラエルが誕生し、パレスチナ難民が発生した。
この事件をパレスチナ人はNAKBA(大惨事)と呼ぶ。

この年、400以上もの村々が消滅、廃墟となった。
故郷を追われた人々のほとんどは、難民キャンプでの生活を強いられている。

その過去を知らないキャンプ二世、三世が生まれ、増え続けている。
そして、いまなお、パレスチナ人が暮らす場所を破壊し、追放する動きは続いている。


● 物語・解説

 21世紀に入り、9.11を境に、「テロとの戦い」が叫ばれ、
アラブの民、イスラムの民に向けて偏見のまなざしがふりかかる。
中東問題の背景を追求する視線は、か細いものになってきた。
マスメディアの衰退も著しい。
問題の核心を探ろうとするジャーナリズムはどこにいってしまったのだろうか。
今から60年前の1948年、イスラエルが建国され、70万人以上のパレスチナ人が難民となった。
動乱の中東の核心には、NAKBAと呼ばれる事件がある。
このことをどれほど多くの人が知っているのだろうか。
ここに一人の日本人フォトジャーナリストがいる。
現在、報道写真月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長を務め、
数々の戦場を取材し続けてきた、広河隆一。
「被害者側にどんなことが起こっているのか。それを調べ、伝えるのがジャーナリストの役割」を
信念とする彼は、40年間パレスチナを追い続けてきた。
その間に撮りためてきた写真は数万枚、映像は千時間を越える。
しかしその多くが、マスメディアでは様々な限界にぶつかり、未発表のままだった。
「このまま眠らせてはいけない」。
その貴重な映像を「映画」として発表するため、2002年、
一般の有志による『1コマ』サポーターズが発足。
フリージャーナリストとして活躍する広河を支援し
、ついに2008年、長編ドキュメンタリー映画『パレスチナ1948・NAKBA』が完成する。
今から60年前、1948年に一体何が起こったのか。
廃墟と化し地図から消えていった村々の徹底した取材によって、
隠され続けた歴史がいま、姿を現す。

●フォトジャーナリスト 広河隆一

1943年生まれ。

報道写真月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長・広河隆一は、
いくつもの世界の戦場を取材し続けたベテラン・フォトジャーナリストである。

写真の力を信じ、報道写真に命を賭けてきた広河は、
1982年、レバノンのパレスチナ人難民キャンプで大虐殺を目撃する。

一台の8ミリフィルムカメラによって撮影した映像は世界的なスクープとなり、
イギリスBBC放送をはじめ、各国に配信された。

40年間パレスチナを追い続け、問題の根源を深く追求する広河の仕事は、
“戦場カメラマン”という言葉からイメージされるヒロイズムとは一線を画している。

そして9.11以降、人々の間で広がるメディア不信に深刻な危機意識を持った広河は、
2004年に月刊誌「DAYS JAPAN」を発刊、自ら編集長を務めることになる。
「DAYS JAPAN」発刊の根幹には、大きな志の言葉が掲げられている。

「たった一枚の写真が世界を変えることもある」、と。

●広河隆一監督からのメッセージ

記録の大切さをいよいよ思い知っている。
パレスチナだけでなくあらゆる方面で歴史が消去されていく現代では、
映像にせよ写真にせよ、ドキュメンタリーで記録を残すという作業は重要だ。

特に勝者が歴史を作る現代では、被害の歴史はかき消されていく。
アフガニスタンでもイラクでも、
爆撃によってどれほどの一般人に犠牲者が出たのかわからないのは、
爆撃した側がその後その場所を占領したからである。
ナチスが勝利していたら、ユダヤ人虐殺もなかったことにされただろう。

パレスチナの村々の破壊と追放が長く表に出なかったのは、
やはり勝者イスラエルが、パレスチナの歴史を消し去っていったためだった。

それは地図からパレスチナの村々の名前が消えていくことを意味した。

もちろん歴史教育からもこの事実は消えていく。

歴史の上の抹殺でも、意識の上の抹殺でも、
そして肉体的な生命の抹殺という形にせよ、脅威を受けている場合には、
存在した証の記録を残すことがもっとも必要なのだ。

当時、良心的なユダヤ人たちもいて、パレスチナ人との共存を目指す努力も
さまざまにあったのだが、それらの記録もきちんと残さなければならない。

記録を残すこと、それこそが「共存」と「共生」の基盤であると思う。

そして私たちのしようとしている仕事だと考えている。
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