
5/18(日)朝9:30〜10:00
「空飛ぶバラの秘密」
巨大花産業の光と影
日本最大の花市場、大田市場では、最近輸入切花が目立ちます。過去10年で2.5倍に増えました。安定的に周年にわたって供給できるのが輸入花のメリット。いまや日本の花の2割以上がこんな空飛ぶ花なのです。そして、人々を魅了する高貴な花・バラまでもが、多くは遠い国から運ばれてくるのです。
今、特に増えているのがアフリカ・ケニア産のバラ。首都ナイロビの北部に位置する標高2000メートルのサバンナに、350種類の水鳥が集まる生き物の楽園・ナイバシャ湖があります。しかし、そのほとりには、バラの温室がずらり。ケニアの高原は、160社もの国際花企業が集まる世界最大のバラ生産地なのです。オランダやドイツなどが資本参加する花企業では、4万人が働いています。温室一棟で280万本のバラが収穫できます。輸出に数日かかるため、蕾で摘み、輸出先のヨーロッパや日本で開花するように計算されているのです。人件費は一人月1万円ほど、地元では結構な給料だといいます。温室といっても冷暖房はなく、平均気温20度の天井の開け閉めだけで適温を保つ絶好の栽培条件です。そしてバラ栽培の必要な大量の水は、ナイバシャ湖から引き、絶え間なく与えています。また、湖周辺のこの高原は火山地帯で軽石を多く含み、そこから取れる土は保水能力に優れています。
バラはナイロビから中東のドバイまで運ばれ、そこから日本へやってきます。ケニアから日本まで1万1千キロ。輸送にかかるCo2削減や地産地消が叫ばれる今、バラの輸入に問題はないのでしょうか。世界各国のバラ栽培技術や流通の研究をしている岐阜大学の福井教授によると、ケニアの気候、環境は暖房の必要がないので、日本へ空輸しても、発生するCO2量は、日本のバラ生産で発生するCo2量より少ないのだと言います。
ナレーター:緒形 拳
巨大花産業の光と影
日本最大の花市場、大田市場では、最近輸入切花が目立ちます。過去10年で2.5倍に増えました。安定的に周年にわたって供給できるのが輸入花のメリット。いまや日本の花の2割以上がこんな空飛ぶ花なのです。そして、人々を魅了する高貴な花・バラまでもが、多くは遠い国から運ばれてくるのです。
今、特に増えているのがアフリカ・ケニア産のバラ。首都ナイロビの北部に位置する標高2000メートルのサバンナに、350種類の水鳥が集まる生き物の楽園・ナイバシャ湖があります。しかし、そのほとりには、バラの温室がずらり。ケニアの高原は、160社もの国際花企業が集まる世界最大のバラ生産地なのです。オランダやドイツなどが資本参加する花企業では、4万人が働いています。温室一棟で280万本のバラが収穫できます。輸出に数日かかるため、蕾で摘み、輸出先のヨーロッパや日本で開花するように計算されているのです。人件費は一人月1万円ほど、地元では結構な給料だといいます。温室といっても冷暖房はなく、平均気温20度の天井の開け閉めだけで適温を保つ絶好の栽培条件です。そしてバラ栽培の必要な大量の水は、ナイバシャ湖から引き、絶え間なく与えています。また、湖周辺のこの高原は火山地帯で軽石を多く含み、そこから取れる土は保水能力に優れています。
バラはナイロビから中東のドバイまで運ばれ、そこから日本へやってきます。ケニアから日本まで1万1千キロ。輸送にかかるCo2削減や地産地消が叫ばれる今、バラの輸入に問題はないのでしょうか。世界各国のバラ栽培技術や流通の研究をしている岐阜大学の福井教授によると、ケニアの気候、環境は暖房の必要がないので、日本へ空輸しても、発生するCO2量は、日本のバラ生産で発生するCo2量より少ないのだと言います。
ナレーター:緒形 拳

