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素敵な宇宙船地球号
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3/2(日)朝9:30〜10:00
シリーズ日本の食2008 Vol.3
仰天鍋!!これが自給率39%の真実

今回、番組では鍋を囲みながら日本の自給率について考えてみました。登場したのは、阿藤快さん、西田ひかるさん、料理研究家の土井善晴さん、東京農業大の小泉武夫先生の4人。鍋に欠かせない魚介や野菜が、どれだけの自給率なのか一つひとつ調べてみることにしました。
まずは魚介類。水産王国・日本が世界に誇る「世界築地」で買い求めてみましょう。まずは、タラ。海外のものが増えていて、近海でとれたものは料亭などに流れて庶民の口にはなかなか入らないのが現状です。日本人が大好きなマグロも、自給率は37%、さらに、ハマグリの自給率はたったの6%しかありません。お鍋はもちろん和洋中に欠かせないエビは、世界60カ国以上から輸入されているとか。市場には、アルゼンチン産のボタンエビや、東南アジア産のエビが冷凍で並んでいます。自給率を調べると、なんと5%しかありませんでした。
続いて、野菜を買い出しにスーパーへ。自給率80%以下の物を探してみると、にんじん63%、シイタケ57%、カボチャ68%、タマネギ75%。お馴染みの野菜ばかりが並んでしまいます。スーパーで、オマーン産のインゲンをみつけました。実は、オマーンのインゲン畑で栽培されているものは、ほとんどが日本向けに輸出されるものだそうです。日本の食料依存はここまできているのか、驚かされます。インゲンの自給率は29%しかありません。
最後にお肉。牛、豚、鶏は、いったいどれだけの自給率なのでしょうか。
大きな落とし穴がありました。外国から輸入された飼料で育った家畜は、国内で育てられても自給率にはカウントされないのです。
家畜の餌の多くは、食用油を搾ったあとの大豆の搾り粕。大豆の97%を輸入に頼る日本では、餌のほとんどは輸入によって日本に入ってきたもの。つまり、日本で育てられている牛や豚、鶏の多くは海外にたよっているという構図になります。
余談ですが、大豆を使った食品といえば、豆腐や納豆ですが、その多くは輸入大豆が使われています。自給率は25%しかありません。そして、最大の問題は醤油、ほとんどが輸入の大豆に頼っているため、自給率は限りなく0%に近いのです。日本の自給率は、悲惨な状況です。今、世界各地で異常気象がおきています。昨年はオーストラリアが大干ばつに襲われ、小麦の生産量が激減。その結果、今年に入って麺やパンの小麦製品の値上がりが続きました。また、アフリカを中心とした人口の爆発的増加は、いつ世界的な食糧危機に見舞われてもおかしくない状態です。
食の安全性も問題です。中国製の冷凍ギョーザに農薬が混入する事件は記憶に新しいこと。食料を海外に頼る危険性をはからずも明らかにしました。これから安全に、安定した食料を確保していくためにも、自給率を上げる知恵はないのでしょうか?
今、減反や耕作放棄などで生まれた休耕田を利用して、家畜に飼料米を作る研究が進められています。岩手県一関市にある養豚場では、5年前から地元の休耕田で収穫した多収飼料米をエサにまぜて高品質の豚肉の生産に取り組んでいます。地域循環型農業と自給率の向上が合わさったこの形を消費者が理解し、受け入れてくれれば、広がっていくことでしょう。
世界中から最高の食材を集め、今や世界一の美食の国と呼ばれるまでになった日本。しかし、そんな食料事情がいつまでも続くわけがありません。一日も早い対策が望まれます
ナレーター:室井 滋  ナビゲーター:阿藤 快、西田 ひかる、土井 善晴
放送時間
日曜 
午前9:30〜10:00