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素敵な宇宙船地球号
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放送内容
12/30(日)朝9:30〜10:00
「屋敷林は小さな宇宙」
〜日本再発見!樹木と人の暮らし〜

富山県・砺波平野。一面に広がる水田に、小さな森が点在しています。それは一軒一軒の家を取り巻く屋敷林。強風や降雪、猛暑など砺波平野の厳しい自然から人々を守ってきました。屋敷林には、針葉樹、広葉樹など数百本の木々が繁っており、まるで森のように蛙や蝶、キジバトなど、たくさんの生き物たちが暮らしています。この地に暮らす先人たちが考え出し、代々に渡って受け継いできた、大切なひとつの宇宙なのです。
この屋敷林の緑の力に、いま、専門家たちが注目し始めています。樹木の香りと健康の関係に着目しているのです。屋敷林の空気を採取し、匂い成分を分析したところ、科学的にその凄さが証明されました。アルファ・ピネンという物質が出ていました。この物質を嗅ぐとなんと血圧が自然と低下するのです。人はこの物質により森林の中でリラックスできるのです。8月はじめ、台風が近づいてくると、このあたりはフェーン現象が起きやすくなります。熱風が吹き付けると、気温は36度になることもあります。しかし、この屋敷林がそんな暑さから守ってくれます。屋敷の外と内では5度は気温が違うといいます。
しかし、いま温暖化による予想以上の異常気象により、屋敷林の周辺に異変が起きています。
2004年に起きた台風23号。台風本体による強風・高波、および台風北側にあった前線活動の活発化による大雨などが原因で巨大化したこの台風は、全国各地に多大な被害を与えました。このあたりでは、珍しく北東の風が長時間吹き荒れたため、屋敷林の木が2万本も倒れてしまいました。その後も今後の台風による被害を防ぐために、数百年を生きた巨木が切られてしまったのです。また、近年日本海側の森でカシやミズナラの木が次々と赤く枯れていました。その被害はどんどん北へ向かって拡大しているのです。ここ、砺波平野もすでに呑み込まれていました。原因は温かい所を好むカシノナガキクイムシ。屋敷林近くの神社の御神木も枯れて切られてしまいました。いつ屋敷林にこの被害が広がってもおかしくない状況なのです

ナレーター:古谷 一行
放送時間
日曜 
午前9:30〜10:00