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素敵な宇宙船地球号
この番組は…
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放送内容
11/25(日)午前9:30〜10:00
「我が家の庭に宇宙が見える」
〜京都エコ空間と自然の知恵〜

わずかな空間に大自然を凝縮し、宇宙観までも表現してしまう日本庭園。そこには、日本が世界に誇る独特の美意識がみられます。たとえば枯山水は、石と砂だけで大海原や険しい山々を表現します。その庭先で心を澄ませば、たちまち自然と一体となり無の世界へと誘われる、最高の癒しの空間なのです。
番組では、日本の知恵と伝統の技を東京の下町で再現し、『地球号の庭』を造ることにしました。協力してくれたのは、四人家族の八田さん宅。長女の冴子さんは眼が不自由なため、盲導犬のポーラと暮らしています。家族が庭に出るのは1日4回ポーラの排泄の時だけ。皆それぞれに忙しく、ゆっくり庭を眺めるような暇もありません。家族からも見捨てられた空間。ここを『地球号の庭』として甦らせるために招いたのは、作庭家の重森千青さんです。
広さわずか3坪に庭園を造り、犬のトイレも確保するという前代未聞の依頼に、名人の重森さんも戸惑い気味でしたが、思案した結果、『地球号の庭』を枯山水とすることにしました。しかもそこに三段の滝を組み、実際に水まで流してしまおうというのです。眼の不自由な冴子さんを含め、一家全員で楽しめる庭を目指して、いよいよ作業開始となりました。
まず、搬入口が50センチと狭いので、竹を敷いてレールとし、ソリに積んだ大きな石を滑らせて庭に運び入れました。これは先人から受け継いだ知恵です。そして石で庭の骨格を作り、白砂を敷いていきます。三段の滝には雨水を再利用するため、雨水タンクを設置しました。このエコ発想も、祖父・三玲が昭和30年代に造った公園「以楽園」で既に実現されていたものです。庭の片隅に用意されたスペースには、盲導犬ポーラのトイレスペースも用意しました。ここには三段の滝の水が流れ込み、きれいに処理してくれます。作業開始から1週間後、八田さん宅の3坪の庭は、自然が集約した美しい庭園へと変わっていました。緑に囲まれた滝と渓谷、そこを水が伝う音、まさに目と耳で感じることのできる庭です。重森さんはここを、家族で親しみあう庭という意味で、「和合の庭」と名づけました。
わずかなスペースに自然を取り入れるだけで、日々の生活は一変します。ストレスが蔓延する現代社会に生きる人々にこそ、日本庭園の知恵と技が必要とされているのではないでしょうか。

ナレーター:室井 滋
放送時間
日曜 
午前9:30〜10:00