
10/14(日)午前9:30〜10:00
「銀座ミツバチ物語 奇跡の空中庭園Vol.1 」
〜食糧危機!?ミツバチは警告する〜
世界中の食料を生産する農業大国アメリカに、連邦議会でも取り上げられるほどの大変な事態が発生しました。全米にわたってミツバチが大量に失踪し、農業に影響が出るというのです。その謎を探るため、安めぐみさんが全米有数の農業地帯、ニューヨーク州の養蜂家、ジム・ドーンさんを訪ねました。
ジムさんは2千群ものミツバチを保有し、広大な農場を回り、ミツバチによる作物の授粉を行っています。ミツバチは蜜だけでなく花粉も集めながら花から花に飛び回ることで、受粉を手伝っているのです。かぼちゃやきゅうりなどの作物だけでなく、牧草の授粉も行うことで、乳製品や牛肉までをもミツバチが支えています。ところが、2006年の秋から07年にかけ、ミツバチの大量失踪が頻発しました。CCD(群れ崩壊症候群)と名づけられ、アメリカのミツバチの半分近くが姿を消したとも言われています。CCDには特徴があり、まず働き蜂がいなくなります。そうすると残された女王蜂や幼虫も死んでしまい、巣があっという間に全滅してしまうのです。さらに、方向感覚に優れたミツバチが巣に戻ってこないことや、死骸がほとんど見つからないことも共通する特徴です。アメリカ連邦議会では異例の公聴会が開かれ、90%のミツバチを失ったジムさんも証言しました。直ちに特別調査チームが編成され、原因究明に乗り出しました。
全米各地のCCDの巣のミツバチと健康なミツバチのDNAを比較すると、CCDのミツバチだけに共通するウイルスが特定されました。IAPV(イスラエル急性麻痺ウイルス)という、羽に異常をきたし、麻痺症状が起こるウイルスでした。オーストラリアから輸入しているミツバチや、女王蜂の育成に使う中国産ローヤルゼリーからも検出されたものの、オーストラリアではCCDが発生していないのです。調査チームによると、畑にまかれる殺虫剤などの農薬や、干ばつなどの異常気象などの要因が組み合わさってウイルスに影響した可能性があるといいます。また、死骸が見つからないのは、ウイルスに感染したミツバチが仲間を守るために巣を離れたためとも考えられます。
このままではミツバチにも、ミツバチに食物の受粉を依存する人間にも、未来はありません。帰国した安さんは、劇団ひとりさんと共に東京・銀座へ向かいました。紙パルプ会館の屋上では、06年から「銀座ミツバチプロジェクト」が行われているのです。銀座のビルの屋上でミツバチを育て、ハチミツを採って楽しもうというユニークなプロジェクト。仕掛け人は、6年前から都心のビルの屋上でミツバチを育ててきた岩手の養蜂家、藤原誠太さん。以前、番組でも取り上げました(素敵な宇宙船地球号「ヒートアイランド昆虫記」03年10月19日放送)。銀座を中心に、ミツバチが飛べる3キロ圏内をみると、皇居や浜離宮庭園、街路樹など、蜜のある花がたくさんあるのです。
番組では07年4月、「銀座グリーンプロジェクト」を立ち上げました。ミツバチのいるビルの周りの屋上に野菜や果物を植え、ミツバチに受粉させるという仕組み。ミツバチにとっては生息地が増え、人間にとってはヒートアイランド現象の防止になり、さらに作物も収穫できます。これまで400以上の屋上緑化をてがけてきた達人、眞崎建次さんに助けを借り、屋上緑化に適したルーフソイルという土を使うことになりました。ところが、説明会を開き、ビルオーナーを訪ねて回ったものの、地価の高い銀座の小さなビルの屋上はほとんどが必要設備で埋まっており、反応は良くありませんでした。しかし、眞崎さんが地道な説得を続ける中、5月初旬、朗報が飛び込みました。ミツバチの巣箱があるビルから100メートルしか離れていない老舗デパートの松屋銀座本店がプロジェクトに賛同してくれたのです。そして5月20日の夜、運び込まれた5トンものルーフソイル。どんな庭園に変身するのでしょうか? 次週、いよいよ「銀座グリーンプロジェクト」の全貌をお伝えします。
〜食糧危機!?ミツバチは警告する〜
世界中の食料を生産する農業大国アメリカに、連邦議会でも取り上げられるほどの大変な事態が発生しました。全米にわたってミツバチが大量に失踪し、農業に影響が出るというのです。その謎を探るため、安めぐみさんが全米有数の農業地帯、ニューヨーク州の養蜂家、ジム・ドーンさんを訪ねました。
ジムさんは2千群ものミツバチを保有し、広大な農場を回り、ミツバチによる作物の授粉を行っています。ミツバチは蜜だけでなく花粉も集めながら花から花に飛び回ることで、受粉を手伝っているのです。かぼちゃやきゅうりなどの作物だけでなく、牧草の授粉も行うことで、乳製品や牛肉までをもミツバチが支えています。ところが、2006年の秋から07年にかけ、ミツバチの大量失踪が頻発しました。CCD(群れ崩壊症候群)と名づけられ、アメリカのミツバチの半分近くが姿を消したとも言われています。CCDには特徴があり、まず働き蜂がいなくなります。そうすると残された女王蜂や幼虫も死んでしまい、巣があっという間に全滅してしまうのです。さらに、方向感覚に優れたミツバチが巣に戻ってこないことや、死骸がほとんど見つからないことも共通する特徴です。アメリカ連邦議会では異例の公聴会が開かれ、90%のミツバチを失ったジムさんも証言しました。直ちに特別調査チームが編成され、原因究明に乗り出しました。
全米各地のCCDの巣のミツバチと健康なミツバチのDNAを比較すると、CCDのミツバチだけに共通するウイルスが特定されました。IAPV(イスラエル急性麻痺ウイルス)という、羽に異常をきたし、麻痺症状が起こるウイルスでした。オーストラリアから輸入しているミツバチや、女王蜂の育成に使う中国産ローヤルゼリーからも検出されたものの、オーストラリアではCCDが発生していないのです。調査チームによると、畑にまかれる殺虫剤などの農薬や、干ばつなどの異常気象などの要因が組み合わさってウイルスに影響した可能性があるといいます。また、死骸が見つからないのは、ウイルスに感染したミツバチが仲間を守るために巣を離れたためとも考えられます。
このままではミツバチにも、ミツバチに食物の受粉を依存する人間にも、未来はありません。帰国した安さんは、劇団ひとりさんと共に東京・銀座へ向かいました。紙パルプ会館の屋上では、06年から「銀座ミツバチプロジェクト」が行われているのです。銀座のビルの屋上でミツバチを育て、ハチミツを採って楽しもうというユニークなプロジェクト。仕掛け人は、6年前から都心のビルの屋上でミツバチを育ててきた岩手の養蜂家、藤原誠太さん。以前、番組でも取り上げました(素敵な宇宙船地球号「ヒートアイランド昆虫記」03年10月19日放送)。銀座を中心に、ミツバチが飛べる3キロ圏内をみると、皇居や浜離宮庭園、街路樹など、蜜のある花がたくさんあるのです。
番組では07年4月、「銀座グリーンプロジェクト」を立ち上げました。ミツバチのいるビルの周りの屋上に野菜や果物を植え、ミツバチに受粉させるという仕組み。ミツバチにとっては生息地が増え、人間にとってはヒートアイランド現象の防止になり、さらに作物も収穫できます。これまで400以上の屋上緑化をてがけてきた達人、眞崎建次さんに助けを借り、屋上緑化に適したルーフソイルという土を使うことになりました。ところが、説明会を開き、ビルオーナーを訪ねて回ったものの、地価の高い銀座の小さなビルの屋上はほとんどが必要設備で埋まっており、反応は良くありませんでした。しかし、眞崎さんが地道な説得を続ける中、5月初旬、朗報が飛び込みました。ミツバチの巣箱があるビルから100メートルしか離れていない老舗デパートの松屋銀座本店がプロジェクトに賛同してくれたのです。そして5月20日の夜、運び込まれた5トンものルーフソイル。どんな庭園に変身するのでしょうか? 次週、いよいよ「銀座グリーンプロジェクト」の全貌をお伝えします。

