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素敵な宇宙船地球号
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9/30(日)午前9:30〜10:00
「脳が地震を予知する!?」
〜生き物が持つ不思議なチカラ〜

日本は世界でも有数の地震大国です。動物が地震を感知するメカニズム解明と地震予知への利用について、科学者たちが研究を始めました。

地震のさまざまな前兆現象の研究をしている大阪大学 大学院理学研究科 山中千博準教授が恩師とともに研究を続け、動物たちの異常行動の原因として辿りついたのが電磁波でした。地震が起きる際、断層が互いに力を及ぼしあうと地殻内部にひずみが生じ、電磁波が出るのです。今回は、その電磁波に注目してみました。

お隣の中国では、国家レベルで動物を使った地震予知に取り組んでいます。動物と電磁波の関係を研究している麻布大学 獣医学部 太田教授が、中国を訪れました。中国では1975年2月、北京市北東の海城市で巨大地震が起きましたが、その際、動物の異常行動から地震を予測して住民に避難勧告を出した結果、10万人の命が救われました。現在では、中国全土31省の地震局からのデータを集積し、地震予知を行なっています。また、中国最大規模の広州動物園の協力も得て、動物の行動観察結果を地震局へ報告しています。「利用できることは利用して、地震予知につなげようという姿勢は日本も見習うべきだ」と太田教授はいいます。

スリランカは、2004年12月にスマトラ沖地震による大津波に襲われました。ロイター共同通信によると、津波を受けたスリランカの国立公園では動物の死骸が見つからなかったといいます。津波は人間には聞こえない低周波の音を出すと言われており、その音の速さは津波よりも早く伝わります。低周波を聞く能力がある象は、事前に危険を知って逃げることができたのだと推測されます。今回スリランカを訪れた麻布大学 太田研究室の内山研究員は、象が電磁波にも反応して、警戒音を出すことを確認しました。

では人間は電磁波を感じることはできないのでしょうか。地震の前に耳鳴りのようなものがおこるという方にご協力いただき、大阪大学 山中準教授と東海大学医学部と共に、人間が電磁波を感知できるのかを調べる実験を行いました。地震の前に耳鳴りがおこる人は、電磁波を流すと脳の側頭葉にある聴覚野に反応が認められました。また、普通の電磁波には反応しない人も、実際の地震で計測されたレベルの電磁波をあてた実験では、脳が反応することがわかりました。人間には、音としては聞こえない電磁波を、五感以外のもので感知する能力が残っているのかもしれません。

まだまだ謎の多い生き物と電磁波の関係。実際の地震予知に役立てるため、専門の垣根を越えて、研究者達の飽くなき挑戦は続きます。
ナレーター:室井滋
放送時間
日曜 
午前9:30〜10:00