朝日グループのニュースチャンネル
文字サイズ 大 標準
朝日ニュースターとは視聴方法よくある質問サイトマップHOME
週間番組表月間番組表番組一覧プレゼントご意見・ご感想メールマガジン
素敵な宇宙船地球号
この番組は…
放送内容
リンク
放送内容
9/16(日)午前9:30〜10:00
「天空の赤い塩」 〜チベット茶馬古道を往く〜

中国・チベット奥地、標高3000メートルの山々が連なる麓に、赤い不思議な塩が採れる場所があります。桃の花のような色をしているこの塩は、「桃花塩」と呼ばれています。桃花塩が採れるのは、チベット東部に位置する加達村と、その周辺のみ。何故、こんな山中で塩が採れるのでしょうか?

それは、地球の活動と深い関係がありました。およそ4000万年前、インド亜大陸とユーラシア大陸がぶつかり、海だった場所が隆起し、ヒマラヤ山脈などができました。この時、海の塩が岩塩として地下に残ったのです。そして、その岩塩層の上を川が流れ、染み込んだ水が地下にある岩塩層を溶かし、湧き水となって地表に出ているのです。

「桃花塩」がとれる加達村は、急峻な山に囲まれ土地が痩せているため、十分な農作物ができません。そこで、村人たちは、その塩水から塩を作り、塩を売って生計をたてています。もう1000年も前から変わらない暮らしです。

加達村に暮すチベット族、ヘンドゥさんは。5月中旬、16歳の息子と塩を売る旅に出ました。「茶馬古道」と呼ばれる古い街道を、仲間4人とロバ8頭で600kgを運びながら、途中の集落や村で塩を売ります。塩は、麦やトウモロコシなどの食料と物々交換。ミネラル分が多い塩は、この地域では昔から貴重な存在です。
しかし、およそ118キロ離れた町、徳欽に到着したとき、思わぬ事態に出会います。塩がまったく売れません。消費経済の波がこのチベットにも押し寄せ、工場によってきれいに精製加工され塩がこの地域に出回り始めたからです。

経済発展の著しい今の中国では、より加工された物、より新しい物が好まれる傾向にあります。塩も例外ではありませんでした。塩が売れないことは、村では死活問題です。いったいどうしたらこれまで通り塩を買ってもらえるのでしょうか。「大地がくれた恵みを我々の代で終わらせてはいけない」。村人は、知恵を絞って考えます。
経済発展の波を受けながらも、新たな一歩を踏み出そうと努力する小さな村を紹介します。
ナレーター:緒形 拳
放送時間
日曜 
午前9:30〜10:00