
6/17(日)午前9:30〜10:00
「外来種は警告する Vol.4
巨大ワニガメの悲鳴」
私たちの身の回りを、いつの間にか侵略している「外来生物」。遠い昔からはぐくんできた豊かな自然を守るため、日本では2005年6月、「外来生物法」ができました。
ところが、この法律、世界でもまだ数カ国しか施行していない、最先端の法律だけに、様々な「不都合」が生まれています。
例えば、北海道の阿寒湖では、ウチダザリガニ(北米産)が特定外来法に選定されました。発見されてから何十年も経つこの食用ザリガニは、阿寒湖名産の美味な食材としてすでに定着しつつあったもの。それが突然、外来法によって出荷を規制されてしまい、地元漁協は大打撃を受けています。
また、外来生物法制定の影響は、ワニガメ、カミツキガメなどの外来ガメにも及んでいます。チップの埋め込み、専用飼育施設などが義務化され、巨大ワニガメたちがもてあまされるようになったため、法律の成立と同時に、捨てられるカメが急増したのです。
余波は農業にも及んでいます。話題の有機農法「アイガモ農法」にも、波紋を広げています。アイガモ農法は、雑草の繁殖を防ぐ、アゾラ(=オオアカウキクサ)という外来の浮き草を、アイガモとともに水田に入れれば、除草剤や殺虫剤などを使用することなく、安全な米とカモ肉を収穫できるというもの。ところが、この小さな浮き草が、様々な問題を投げかけつつ、じわじわと日本の水系を北上し続けています。
環境省は、新たな特定外来生物を指定するため、今も検討を続けています。沖縄県に生息し、人命を脅かす寄生虫を持つカタツムリや、観光施設から逃げ出したのをきっかけに繁殖し、農作物を脅かすまでに増えた八重山のたインドクジャクなど、市民の日常生活に忍び寄る危険生物を規制しなければならないからです。
今、日本に生息する外来種は、ペットや食料として人間の手によって連れてこられたもの。果たして、その正体は、危険きわまりない侵略者なのでしょうか? 刻々と変わり続ける生態系を守る法律は、五年後、十年後もまた、同じ評価が得られるとは限りません。日本を真のエコロジー社会に変えていくためには、新しい知識を吸収し、改善していかなければなりません。
増え続ける外来種と、日本の生態系の関わり。改めて見直してみませんか?
ナレーター:室井 滋
巨大ワニガメの悲鳴」
私たちの身の回りを、いつの間にか侵略している「外来生物」。遠い昔からはぐくんできた豊かな自然を守るため、日本では2005年6月、「外来生物法」ができました。
ところが、この法律、世界でもまだ数カ国しか施行していない、最先端の法律だけに、様々な「不都合」が生まれています。
例えば、北海道の阿寒湖では、ウチダザリガニ(北米産)が特定外来法に選定されました。発見されてから何十年も経つこの食用ザリガニは、阿寒湖名産の美味な食材としてすでに定着しつつあったもの。それが突然、外来法によって出荷を規制されてしまい、地元漁協は大打撃を受けています。
また、外来生物法制定の影響は、ワニガメ、カミツキガメなどの外来ガメにも及んでいます。チップの埋め込み、専用飼育施設などが義務化され、巨大ワニガメたちがもてあまされるようになったため、法律の成立と同時に、捨てられるカメが急増したのです。
余波は農業にも及んでいます。話題の有機農法「アイガモ農法」にも、波紋を広げています。アイガモ農法は、雑草の繁殖を防ぐ、アゾラ(=オオアカウキクサ)という外来の浮き草を、アイガモとともに水田に入れれば、除草剤や殺虫剤などを使用することなく、安全な米とカモ肉を収穫できるというもの。ところが、この小さな浮き草が、様々な問題を投げかけつつ、じわじわと日本の水系を北上し続けています。
環境省は、新たな特定外来生物を指定するため、今も検討を続けています。沖縄県に生息し、人命を脅かす寄生虫を持つカタツムリや、観光施設から逃げ出したのをきっかけに繁殖し、農作物を脅かすまでに増えた八重山のたインドクジャクなど、市民の日常生活に忍び寄る危険生物を規制しなければならないからです。
今、日本に生息する外来種は、ペットや食料として人間の手によって連れてこられたもの。果たして、その正体は、危険きわまりない侵略者なのでしょうか? 刻々と変わり続ける生態系を守る法律は、五年後、十年後もまた、同じ評価が得られるとは限りません。日本を真のエコロジー社会に変えていくためには、新しい知識を吸収し、改善していかなければなりません。
増え続ける外来種と、日本の生態系の関わり。改めて見直してみませんか?
ナレーター:室井 滋

