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ニュースにだまされるな!
この番組は…
放送内容
出演者から
放送内容
4月5日(土)午後10時〜11時55分 ほか
出演 中村うさぎ、金子勝(慶応義塾大学教授)ほか

サブプライム危機が世界経済を覆っている。
現状はどうなっているのか、世界経済はこのショックから
立ち直れるのか、そして日本に打つ手はあるのか・・・
識者がそれぞれの立場から解説する。

司会 中村うさぎ(作家)

パネリスト 金子勝(慶應義塾大学教授)
       アンドリュー・デウイット(立教大学教授)
       藤巻健史(フジマキジャパン社長)
       加藤 出(東短リサーチチーフエコノミスト)
       島本幸治(BNPパリバ証券投資調査部長)

2008年4月4日ニュースにだまされるな!
 2008年3月以降のFRBのノンバンク救済で、バブル崩壊が一服しているようだ。日本の96年、98年、99年もそうだった。しかし、しばらくして楽観論の根拠が崩れた。これも「スローパニック」なのだ。

(1)「影の銀行システム」を救えるか
1.3月28日付けファイナンシャルタイムス紙の記事によれば、グローバル債券の発行額は、今年の第1四半期決算で1.03兆ドル、昨年同期(2007年第1四半期決算)と比べて48%下がっており、シンジケートローン市場も5990億ドルで47%減少している。ほとんどの債券市場が非常に縮小しており、猛烈なクレジットクランチが起きている。
http://www.nakedcapitalism.com/2008/03/credit-crunch-leaves-no-debt-market.html
2.3月27日付けワシントンポスト紙によれば、ベア・スターンズなどの救済策を導入したFRBは、ノンバンク救済で「ルビコン河を渡った」。FRBは、銀行からウォール街全体の最後の貸し手となっており、その向こう側に規制なき「影の銀行システム」が横たわっている。ノンバンクのモラルハザード問題もさらに大きくなっていくかもしれない。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/03/27/AR2008032703662.html?hpid=topnews
3.実際、4月2日付けウオールストリート紙によれば、ベア・スターンズ社がFRBから 受けた290億ドルローンの担保は「MBSモーゲージ担保証券 とそれと関連しているヘッジ投資」である。もし景気後退が続けば、バーナンキの措置はバクチになるだろう。
http://online.wsj.com/article/SB120709943050782205.html

(2)実体経済の悪化がやがて金融にフィードバックする
1.投資家ジョン・モールディン氏の3月28日の短い研究論文によれば、住宅バブルの崩壊はかなり続きそうだ。住宅の供給過剰(350万戸)と持ち家対貸家のコストギャップは大きく、バブル型の価値高騰はある程度下がっているが、底はまだ遠い。今の楽観的なシナリオは、全国の16%の住宅価格崩壊だが、ゴルドマンサックスによれば20−25%は下落するという。
http://www.frontlinethoughts.com/pdf/mwo032808.pdf
2.ヨーロッパなどとは違って、米国で含み損になっている場合に金融機関に「ジングルメール」を送って逃げることができる。「ジングルメール」とはローンで買った人が、ローンが払えなくなったり含み損になったりすれば、自分の家の鍵をその金融機関に送ることで債務から一切解放される。「ジングルメール」のビジネス(アドバイザー)で専門している会社も増えている:(例)http://www.youwalkaway.com/3.3月27日付け英エコノミスト誌に載っている「米国における破産:ハルマゲドンを待ちながら」(http://www.economist.com/business/displaystory.cfm?story_id=10925548)は、破産の数がかなり増えて、金融問題や経済の不況に対して強い悪影響を及ぼす恐れがあるとする。破産増加のシグナルの一つは、ジャンクボンドと長期国債の間のスプレッドが、昨年の4月の280ベーシスポイントから862ポイントまで上がったことだ。また債務不履行率が急騰するリスクはますます悪化しているらしい。同記事で引用されている調査会社フリッドソンビジョンの調査についての和訳された記事でも問題が分かる:
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=aqPpB2GnbgN4&refer=jp_asia
4.1986年から実施されているNYT/CNN世論調査で、最悪の結果となった。
・景気がよくなってきた:4%/悪くなってきた:78%/変わりはない:17%
・1991年の不況と比べてよくなってきた:19%/悪くなってきた:44%/変わりはない:34%
調査の詳しい結果については
http://www.nytimes.com/2008/04/03/us/03cnd-poll.html
http://graphics8.nytimes.com/packages/pdf/politics/20080403_POLL.pdf
なお、全米銀行協会(ABA)は3日、2007年10―12月期の米消費者向けローンの延滞率が2.65%(季節調整値)となり、1992年1―3月期以来、約15年9カ月ぶりの高水準に達したと発表した。非農業部門の雇用者数は前月に比べ8万人減少し、3カ月連続のマイナスとなった。2003年3月(21万2000人減)以来、5年ぶりの大幅な減少。1、2月も当初発表の2万2000減、6万3000人減から共に7万6000人減へと大幅に下方修正した。米国は確実に景気後退に入っている。
5.英インディペンデント紙は、「2008USA:大恐慌」という見出しの記事を掲載した。低所得世帯のための食費補助(フォードスタンプ)に依存している人数は2007年の2650万からすでに2800万に増加している。これからかなり増えるだろう。
http://www.independent.co.uk/news/world/americas/usa-2008-the-great-depression-803095.html

(3)世界経済における米国の地位低下懸念
1.米国経済の海外中央銀行、政府系ファンドに対する依存度がさらに上がっているようだ。
http://www.rgemonitor.com/blog/setser/250370
2.3月30日付け英テレグラフ紙は、ドルの崩壊について記事を載せている
http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2008/03/30/ccliam130.xml




       
放送時間
初回放送
第1土曜 夜10:00〜11:55
再放送
第1土曜 深夜3:00〜4:55
翌日曜 午後4:00〜5:55
翌水曜 夜10:00〜11:55
翌水曜 深夜3:00〜4:55
翌木曜 午後2:00〜3:55
レギュラー出演者
金子 勝
金子 勝
慶応義塾大学教授
アンドリュー・デウイット
アンドリュー・デウイット
立教大学経済学部教授
中村 うさぎ
中村 うさぎ
(司会)
作家