イラク議会のテロとテト攻勢
懸念される第二のソンミ事件


4月12日、イラク議会の食堂で爆弾テロがあり、議員ら8人が死亡、20人がケガをした。
イラク議会はグリーンゾーンと呼ばれる最も警備の厳しい地域にある。
イラク政府や米軍の権威が揺らぐとともに、イラク政府内部に武装勢力の協力者がいる可能性が考えられる。
この事件はベトナム戦争の1968年のテト攻勢とそれに続くソンミ村事件を思い起こさせる。
農村部や米軍基地での戦闘で膠着状態が続くなかベトナム解放勢力は初めて南ベトナム政府の中枢を攻撃する計画を立てる。
計画を実行する前に米軍の目をそらすために、最前線のケサン米軍基地を攻撃する。
その直後、アメリカ大使館を含む南ベトナムの拠点を攻撃した。
テト攻勢の指揮を執った北ベトナム軍の司令官にインタビューした。
軍事的にはテト攻勢は失敗だったという。
理由は機動力に物を言わせ米軍が2,3ヶ月で元の戦力を取り戻してしまったこと、北ベトナム軍が都市での戦闘に慣れていないことから予想外に損害が大きかったことだという。
だが政治的には成功し、その結果アメリカに反戦運動が高まったという。
当時、ベトナムでは50万人の海兵隊が戦闘を続けていた。
アメリカ大使館まで攻撃されたということは味方の中に敵がいる。
当然、戦場では敵も見方も見分けがつかなくなり、自国では反戦運動が盛り上がっている。
戦いの目標を失った米兵の士気は急速に衰え憎悪だけが増殖、ソンミ事件が起きた。
ゲリラの掃討のためにソンミ村に入った米海兵隊は村人500人以上を殺害した。
村人全員がゲリラの協力者に見えたのかもしれない。
写真はこの事件で母親と娘を殺害された女性だ。
険しい顔つきは当時の模様を語っている時の写真だ。
女性の表情は怒りと悲しさに満ちている。
もう一つの写真は取材が終わり、「今日は言いたいことがいえた。ありがとう。気をつけて旅を続けなさい」と言いながら、私を見送るときの写真だ。
同一人物とは思えない2枚の写真に憎しみの連鎖が汲み取れる。
もしこの女性が今年の収穫と家族にしか興味のないベトナムならどこにでもいる若い農夫だったらどうだろうか。
鍬を投げ捨て銃を取るのではないか。
農夫がゲリラになり、米兵の憎悪はますます増幅する。
それから数年後、アメリカは破れ、ベトナムから撤退した。
イラク戦争が始まって4年以上が過ぎた。
イラク戦争はどの過程まで進んだのだろうか。
第二のソンミ事件はもう起きているのだろうか。
イラク軍と米軍にとって銃を取る平凡な若者は武装勢力より脅威だ。
4月12日、イラク議会の食堂で爆弾テロがあり、議員ら8人が死亡、20人がケガをした。
イラク議会はグリーンゾーンと呼ばれる最も警備の厳しい地域にある。
イラク政府や米軍の権威が揺らぐとともに、イラク政府内部に武装勢力の協力者がいる可能性が考えられる。
この事件はベトナム戦争の1968年のテト攻勢とそれに続くソンミ村事件を思い起こさせる。
農村部や米軍基地での戦闘で膠着状態が続くなかベトナム解放勢力は初めて南ベトナム政府の中枢を攻撃する計画を立てる。
計画を実行する前に米軍の目をそらすために、最前線のケサン米軍基地を攻撃する。
その直後、アメリカ大使館を含む南ベトナムの拠点を攻撃した。
テト攻勢の指揮を執った北ベトナム軍の司令官にインタビューした。
軍事的にはテト攻勢は失敗だったという。
理由は機動力に物を言わせ米軍が2,3ヶ月で元の戦力を取り戻してしまったこと、北ベトナム軍が都市での戦闘に慣れていないことから予想外に損害が大きかったことだという。
だが政治的には成功し、その結果アメリカに反戦運動が高まったという。
当時、ベトナムでは50万人の海兵隊が戦闘を続けていた。
アメリカ大使館まで攻撃されたということは味方の中に敵がいる。
当然、戦場では敵も見方も見分けがつかなくなり、自国では反戦運動が盛り上がっている。
戦いの目標を失った米兵の士気は急速に衰え憎悪だけが増殖、ソンミ事件が起きた。
ゲリラの掃討のためにソンミ村に入った米海兵隊は村人500人以上を殺害した。
村人全員がゲリラの協力者に見えたのかもしれない。
写真はこの事件で母親と娘を殺害された女性だ。
険しい顔つきは当時の模様を語っている時の写真だ。
女性の表情は怒りと悲しさに満ちている。
もう一つの写真は取材が終わり、「今日は言いたいことがいえた。ありがとう。気をつけて旅を続けなさい」と言いながら、私を見送るときの写真だ。
同一人物とは思えない2枚の写真に憎しみの連鎖が汲み取れる。
もしこの女性が今年の収穫と家族にしか興味のないベトナムならどこにでもいる若い農夫だったらどうだろうか。
鍬を投げ捨て銃を取るのではないか。
農夫がゲリラになり、米兵の憎悪はますます増幅する。
それから数年後、アメリカは破れ、ベトナムから撤退した。
イラク戦争が始まって4年以上が過ぎた。
イラク戦争はどの過程まで進んだのだろうか。
第二のソンミ事件はもう起きているのだろうか。
イラク軍と米軍にとって銃を取る平凡な若者は武装勢力より脅威だ。
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