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永田町の舞台裏 07.12.08号
民主党は大丈夫か

 民主党の様子がどうもおかしい。そんな気がしてならない。

 まず、変だなと感じたのは、大連立構想が頓挫して辞任を表明した小沢さんを慰留したときだった。この話を聞いたとき、ようやく政権に手が届くところまで来たのに敵に塩を送ろうするとは、と愕然としたが、民主党員の多くもそう思ったはずだ(実際そう言っていた議員は少なくない)。しかし、小沢さんの首をとろうとしないばかりか、本人が辞めると言っているのにほぼ全員一致で宥めてしまう。
 ここでガタガタしたくない、という気分は分からないではないが、天下分け目の戦いを目前にして、そうした現実論はありえないだろう。なぜ、もっと戦う姿勢を強く持たないのか。なぜ、ただちに党首を替えて、全員一致して福田さんを解散に追い詰めないのだろうか。

 一方、額賀さんの証人喚問を与党欠席で議決したときも驚いた。まず頭に浮かんだのは、国会のルールを逸脱して大丈夫なのか、ということだった。国会というところは元々、野党に有利に働くようにルールが定められている。証人喚問は全会一致で、となっているからこそ、代々木の宮本さんを呼んで来い、とか、信濃町の池田さんを連れて来い、とかならないで済んでいるのだ。
 ただ、例えば小沢さんが資産問題で喚問されても仕方ない、と民主党が思いを定めたのならそれも一つの見識だろうと感じたことも確かだったが、その後はご存知の腰砕け。世論調査などを見ると、大人の対応を誉めるより、やっぱり戦う姿勢が感じられないと、顰蹙を買っている。

 そんな民主党の足元を見てか、政府・与党内に国会再延長を求める声が日に日に強まっている。そうした強気の背景には次のようなシナリオがある。再延長後、民主党がテロ新法案を否決するか、60日ルールで衆院に回付されれば、与党は3分の2の再議決で法案を成立させる。民主党は解散が怖いから、福田さんの問責決議案は出せず、額賀さんか石破さんぐらいの問責でお茶を濁すに違いない。国会閉幕後、額賀さん交代を含む内閣改造をして政権浮揚をめざし、予算関連法案は3分の2議決で成立させ、サミット後に解散する――。
 どうだろう。民主党はここまでなめられているのだ。民主党はなぜ、どうぞ3分の2議決をしてください。そのときは、参院で首相問責決議を可決します。総辞職するか、解散しなければ、国会審議には応じません――と明言しないのか。

 保証してもいいが、民主党が断固たる意気込みを見せれば、民主党より失うものが多い自民党は絶対に解散できない。今の内閣支持率や政党支持率をもとに予想すると、自民党は衆院480議席のうち200議席程度しか確保できないというのは、この業界の定説だ。3分の2議決という強攻策をとって、自民党の人気が上がるとも思えない。実は福田さんにとって早期の解散という選択肢はないのに等しい、というのもほぼ常識に近い。
 民主党の面々は、今の民意を完全に読み違えているのではないか。民主党の今の支持率は23%(朝日新聞12月1、2日調査)。自民の31%(同)よりはるかに低いと見るのは間違いで、民主党は過去、支持率が自民の半分程度でも選挙では善戦してきた。同じ朝日の調査でも、いま衆院の比例で投票するとしたらどの党へ、との質問への回答は、自民、民主とも32%。今の潮目が続けば、民主党はおそらく政権が取れるはずだ。

 渡部恒三さんは先日、当チャンネルの番組で総選挙を含む今後の展望について、「ヒットは打たなくてもいい。エラーしなければ勝てる」と言っていたが、全くその通り。しかし、民主党は参院選からこれまでのところ、しなくてもいいエラーを続けているような気がする。このままでは潮目が変わる。(
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