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永田町の舞台裏 07.1.12号
ポスターで分かる陣営の力量

 年が明けて、街角には選挙用のポスターがあちらこちらに貼り出されている。
 選挙区にも差はあるだろうが、私の住む練馬区は、以前からその数の多さで知られる。出勤途中の外壁、信号待ちをする交差点…。参院選候補に区議会議員選挙の候補者も混じって、いったい何の選挙に出る面々なのか区別もつかないほどだ。
 しかし、このポスターひとつにも陣営の勢いや力量というのがある。
「どこに貼るか、どっちの方向を向いているか。そんなことででも当落は予想できる」
ある参議院議員のベテラン秘書が話してくれたことがある。
 たとえばこういうことだ。
 街には人の流れがある。朝は駅に向かってどの近道をみんなが通って出勤するか。なかなか信号が変わらない交差点もある。人だかりがそこにはできる。帰宅の人の波はまた違う。買い物をしながら別の道を通るのだ。運動員が地域をとことん回り、選挙活動をしながらその地域を知り尽くしている陣営は、どこにどの方向に向かってポスターを貼れば最も目につくかが分かるのだという。
「ボランティアの急ごしらえの選対などは、壁や空いているスペースに手当たり貼っている。せっかく表通りに貼っても、そこは人の流れがなかったり逆方向だったりする。数だけまいてもまったく効果はない。ポスターをしっかり貼っている陣営は、それがそのまま選挙上手、選挙に強いということになるんだ」
 そういえば、一時期組織力の低下した社民党は、建物の陰に遠慮がちにポスターを貼っていたことがあった。民主党のボランティア選対は人通りのないところに貼っていた。常に目立つ場所や踏切の信号待ちの壁に公明党はしっかりポスターを貼っている。
 なるほど、一理ある。それぞれの候補者が、組織力を誇り選挙を知り尽くしているかどうかを、みなさんもポスターの貼り方で確かめてみるのはいかがだろうか?

 さて、政治決戦の年明け、安倍首相は参院選の争点に憲法改正を挙げた。民主党の小沢党首は政権交代の重要性と生活者の課題を挙げた。争点はいきなり噛み合っていない。
 安倍の憲法改正は争点はずしである。選挙で有権者がもっとも敏感に反応するのは、小沢民主がマニフェストで掲げようとしている生活者の問題だ。日々の暮らしを直撃するお金の問題と言い換えてもいい。消費税、恒久減税問題、年金…。いずれも、過去野党に追い風になってきた争点だ。
 定率減税廃止や医療費など生活者に負担増の実感が増してきている今、与党はこれに触れたくはない。
「経験から言うと外交や憲法は票にならない」
自民党のベテラン議員のひとりはこう言い放ち、与党の苦戦に危機感を抱いている。【文中敬称略】(S)
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