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永田町の舞台裏 06.12.15号
安倍支持率急落をどう読む?

「10ポイント下がったことよりも、中身の問題だ」
と、安倍を支持する自民党中堅議員は言う。
 安倍内閣の支持率が急落している。定点観測している時事通信の世論調査では、11月に比べて9・5ポイント下がって41・9パーセント。マスコミ各社の世論調査も同様に支持率は40パーセント台に下がっている。
 前出議員が続ける。
「安倍さんが小泉さんと違うところは、支持率の乱高下に直接総理が関わっているかということだ。小泉さんの場合は、小泉さん自信が真紀子さんを切ったら下がる、北朝鮮に行ったら上がる、人生いろいろ発言をすれば下がるといったふうに、世論と小泉さんの直接勝負だった。しかし、復党問題にしても、安倍さんはあまり表に出ずに中川さんが出た。道路財源も塩崎さんが表に出た。安倍さんの姿が見えないまま支持率が下がるということは、安倍さんの存在感を示せないままずるずると自民党全体といっしょに埋没してしまっていることだ」

 確かに、『安倍が見えない』という声は、取材のたびに永田町の内外から聞こえる。安倍側近の間にも反省はある。

 たとえば…

 復党問題は、世論などを気にせずに、安倍自身が「郵政選挙は個人的には行き過ぎもあったと思う。それにしても、造反組はその後民営化賛成に転じているから、過去は問わず、憲法改正など自分に協力して欲しい」と宣言すればよかったのではないか。

 道路財源問題も、事前にもう少し盛り上げる必要があったのではないか。田中角栄が敷いたレールを改革するという世論へのアピールをしたあとに安倍が直接語りかければ、政策転換の意義をもっと世論は支持したのではないか。

 タウンミーティングのやらせも、自らの減給などは後回しだったのではないか。確かに首相自身の減給といったケースは例がなく永田町的には評価されるが、国民は「減給したって安倍が生活に困るわけではない」と冷ややかだ。むしろやるべきは担当者を呼びつけて、声を荒げて「調査しろ」と怒鳴る演出ではなかったのか―。

 安倍政権のちぐはぐは、司令塔の不在であろう。チーム安倍の中に、そうした存在は今のところ残念ながら見当たらない。年が明けると安倍の修羅場である。通常国会、そして統一選、参院選へ向けて、政権維持の戦略練り直しが求められている。 【文中敬称略】(S)
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