
永田町の舞台裏 06.10.14号
THINK COOL!
北朝鮮についてちょっと考えたい。
世界を教室だとする。生徒は192人。教室の中ほどにJAPAN君の席がある。後ろにNORTH KOREA君がいて、その隣はKOREA君。その後ろがCHINA君だ。通路を挟んでクラス委員のUSA君が座っている。
NKとUは犬猿の中だ。むかし大喧嘩をして、いまだに仲直りしていない。NKはその前にはJにいじめられて酷い目に遭ったが、その決着もついていない。NKはUにはもう二度とけんかをしないと約束すること、Jには過去の謝罪と補償を求めている。
これまで何回か話し合いが持たれたが、NKが約束を守らなかったり、クラスの決まりに反することをやったりして、すぐに行き詰ってしまう。NKの生活は苦しい。とうとうナイフを持ち込んで、UやJに言うことを聞かせようとし始めたのだ。
これに対して、UやJは、NKがナイフを捨てない限り、NKと付き合ってはいけない、という決まりを作ろうとしているところだ。ちなみにKはNKと親戚だ。CもNKとはいっしょにUと闘った仲だ。最近はNKにかなり違和感をもっているようだが、あまり追い詰めてこれ以上ヤケになられても、と考えている。
ここで質問。J、そしてUのやり方でクラスに平和は訪れるのだろうか。
答えはおそらく否だろう。
NKは、クラスで仲間はずれにされた場合、もっとナイフを用意できるし、振り回したり投げたりするかもしれないと言っている。
では、J、Uが「そうなったら仕方ない、NKを窓から放り出すか」となるかと言えば疑問だ。Jにはナイフがないばかりか、喧嘩そのものが禁じられている。腕力自慢のUもほかの「ならず者」と闘っているので、余裕がない。なにより、C、Kは絶対に反対する。この路線には出口がないのだ。
このクラスは席替えもない。厄介なクラスメイトがいても放り出せない限り、付き合っていくしかないのである。このままいがみあいが続くと、だれが一番困るのか。それは席が近いJであって、席が離れているUではない。
結論。JはNKと直接話す必要がある。NKは一応、Uが安全を、Jが生活を助けてくれたら、ナイフは捨てるし、行儀もよくする、と言っている。その真意を聞かねばならない。NKには悪行も少なくなかった。それを認めさせながら、お互いの要求を比較考量するのがJ、Uのとるべき道である。とくにJは、ややもすれば無関心になりがちなUを説得しなければならない。
NKにナイフを持たせてしまったのはJ、Uの失敗でもある。この状態を長引かせると、NKの立場の方が強くなることも明らかだろう。その分、J、Uは譲歩せざるをえない。
知ってか知らずか、J、Uはこうした冷静な議論を避けている。(O)
北朝鮮についてちょっと考えたい。
世界を教室だとする。生徒は192人。教室の中ほどにJAPAN君の席がある。後ろにNORTH KOREA君がいて、その隣はKOREA君。その後ろがCHINA君だ。通路を挟んでクラス委員のUSA君が座っている。
NKとUは犬猿の中だ。むかし大喧嘩をして、いまだに仲直りしていない。NKはその前にはJにいじめられて酷い目に遭ったが、その決着もついていない。NKはUにはもう二度とけんかをしないと約束すること、Jには過去の謝罪と補償を求めている。
これまで何回か話し合いが持たれたが、NKが約束を守らなかったり、クラスの決まりに反することをやったりして、すぐに行き詰ってしまう。NKの生活は苦しい。とうとうナイフを持ち込んで、UやJに言うことを聞かせようとし始めたのだ。
これに対して、UやJは、NKがナイフを捨てない限り、NKと付き合ってはいけない、という決まりを作ろうとしているところだ。ちなみにKはNKと親戚だ。CもNKとはいっしょにUと闘った仲だ。最近はNKにかなり違和感をもっているようだが、あまり追い詰めてこれ以上ヤケになられても、と考えている。
ここで質問。J、そしてUのやり方でクラスに平和は訪れるのだろうか。
答えはおそらく否だろう。
NKは、クラスで仲間はずれにされた場合、もっとナイフを用意できるし、振り回したり投げたりするかもしれないと言っている。
では、J、Uが「そうなったら仕方ない、NKを窓から放り出すか」となるかと言えば疑問だ。Jにはナイフがないばかりか、喧嘩そのものが禁じられている。腕力自慢のUもほかの「ならず者」と闘っているので、余裕がない。なにより、C、Kは絶対に反対する。この路線には出口がないのだ。
このクラスは席替えもない。厄介なクラスメイトがいても放り出せない限り、付き合っていくしかないのである。このままいがみあいが続くと、だれが一番困るのか。それは席が近いJであって、席が離れているUではない。
結論。JはNKと直接話す必要がある。NKは一応、Uが安全を、Jが生活を助けてくれたら、ナイフは捨てるし、行儀もよくする、と言っている。その真意を聞かねばならない。NKには悪行も少なくなかった。それを認めさせながら、お互いの要求を比較考量するのがJ、Uのとるべき道である。とくにJは、ややもすれば無関心になりがちなUを説得しなければならない。
NKにナイフを持たせてしまったのはJ、Uの失敗でもある。この状態を長引かせると、NKの立場の方が強くなることも明らかだろう。その分、J、Uは譲歩せざるをえない。
知ってか知らずか、J、Uはこうした冷静な議論を避けている。(O)



