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永田町の舞台裏  06.05.26号
大きな野望、小さな度胸

 安倍晋三官房長官が9月の自民党総裁選に出馬の意向を固めたようだ。今後、政策づくりに本腰を
入れるらしい。
 各種報道によると、安倍氏の心積もりでは、憲法改正といわゆる負け組の再チャレンジが政策の
目玉になるらしく、靖国神社を参拝するかどうかは明言しないのだという。
 さて、こういうモノの進め方をどう考えればいいのか。国家の指導者になろうという野望の割には、
あまりにもビジョンがお粗末ではないか。
 憲法の制定課程にこだわらざるをえない、と安倍氏は語っているが、憲法は60年近くとくに問題も
なく機能しており、その出自を問うことが喫緊の課題とは言えまい。それより、たとえば巨額の
財政赤字をどうするか、にこだわってもらいたい。どうしても憲法というのなら、9条をどう書き換える
べきなのか、安倍氏が必要と考える集団的自衛権や核武装をどうするのか、首相たらんというから
にははっきり明言すべきだろう。
 安倍氏は靖国参拝を総裁選の争点にするのはやめるべきだとも言っている。これもおかしい。
まずなにより、候補者が争点を云々する権利はないはずだが、近隣がこれだけ問題視するテーマに、
首相候補者の応答責任は絶対にある。行くのか、行かないのか。
 安倍氏にしてみれば、総裁選はこれからだという気分もあるのだろう。福田康夫氏のように
出るか出ないのかすら判然としない、というのよりはまともかもしれない。しかし、日本を
どうしたいのか、一刻でも早く明確に打ち出してもらいたい。この点では、河野太郎氏のほうが
ご両人より、リーダーの資質がある。(O)
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