
永田町の舞台裏 06.5.12号
役者は商人より偉いのか
先々週、沖縄の米軍基地再編問題についての国会討論が凡戦になるかもしれないと書いた。しかし、小泉首相は関連法案を今国会に出さないという。
凡戦どころではない。戦いそのものから逃げたのである。与党が3年近く議論してまとめあげた教育基本法改正案も首相が国会会期の延長に否定的なため、成立は覚束ない。成立しないこと自体は歓迎すべきだとは思うが、首相のこの無責任さにはあきれる。
国債30兆円枠、道路公団民営化、年金肩代わり問題、郵政民営化、三位一体改革……。思い返せば、首相は節目節目で、「人生いろいろ」「(公約破りは)たいしたことではない」といったワンフレーズの妄言を吐く一方、自分の政策判断の説明を避けてきた。
最近も、任期切れが近くなったためか、「士道不覚悟」としか思えない言動は増えるばかりだ。経済同友会に靖国参拝を再考するように提言された際の首相の返答はこうだった。「商売と政治は別です」
経済同友会のメンバーの脱力感は想像して余りあるが、ここはもうひと踏ん張りして反論してもらいたい。「人気取りの役者に額に汗する商人の心は分からない」、と。(O)
先々週、沖縄の米軍基地再編問題についての国会討論が凡戦になるかもしれないと書いた。しかし、小泉首相は関連法案を今国会に出さないという。
凡戦どころではない。戦いそのものから逃げたのである。与党が3年近く議論してまとめあげた教育基本法改正案も首相が国会会期の延長に否定的なため、成立は覚束ない。成立しないこと自体は歓迎すべきだとは思うが、首相のこの無責任さにはあきれる。
国債30兆円枠、道路公団民営化、年金肩代わり問題、郵政民営化、三位一体改革……。思い返せば、首相は節目節目で、「人生いろいろ」「(公約破りは)たいしたことではない」といったワンフレーズの妄言を吐く一方、自分の政策判断の説明を避けてきた。
最近も、任期切れが近くなったためか、「士道不覚悟」としか思えない言動は増えるばかりだ。経済同友会に靖国参拝を再考するように提言された際の首相の返答はこうだった。「商売と政治は別です」
経済同友会のメンバーの脱力感は想像して余りあるが、ここはもうひと踏ん張りして反論してもらいたい。「人気取りの役者に額に汗する商人の心は分からない」、と。(O)



